カイムキの山手側、パロロにあるプレートランチの穴場店

ワイキキから車で10分ほどのローカル色あふれるグルメタウン、カイムキ。その山手側に広がる住宅地のパロロは、「ユア・キッチン」など知る人ぞ知るテイクアウトの名店が隠れ、ローカルたちが足繁く通うエリア。ユア・キッチンと目と鼻の先にある「ノースショア・グラインズ」も、そんな穴場店のうちのひとつ。多くのホテルで経験を重ね、ノースショアの「タートルベイ・リゾート」で料理長を務めたシェフが独立して開いた。

入ってすぐ左にオーダーカウンターがあり、壁の黒板に20種類以上のメニューがびっしり。黒板の下のホワイトボードには本日のスペシャルメニューが書き出され、迷ってしまうほど。ローカルの常連は持ち帰りで注文する人が多いが、クロスのかかったダイニングテーブルが4つほど並んだ家庭的な店内でもゆっくり味わうことができる。

名門ホテル仕込みの本格的なソースの味付けなどが評判

数あるメニューの中でも人気なのが、淡泊な白身の高級魚マヒマヒをフライにした「ハーブクラステッド・マヒマヒ・レモンクリームソース」（$7.80）や、ガーリック風味のジューシーで肉厚なイカのフライがのった「ガーリック・カラマリ・ローステッド・ペッパーソース」（$7.80）など。

ハーブの効いたほんのり甘くて濃厚なレモンソースも、さらりとしたクリーム風味のペッパーソースも、高級レストランで出てくるような繊細で深みのある味付け。甘口の照り焼きソースがたっぷりかかった「テリ・バーガー・プレート」（$7.20）や、ウスターソースを思わせる果実味のあるバーベキューソースの「チキン・カツ・コンボ」（$7.95）など、日本人の味覚にどこか懐かしく感じられるメニューもある。

リーズナブルな価格とシェアしても十分なボリュームも魅力

プレートランチの価格は$7～8台が中心で、スペシャルメニューでも$10以下と良心的。中身がたっぷり入る大きめのボックスに盛られ、手に持つとずっしり重く、メインはもちろん、ご飯も付け合せのマカロニサラダやトスサラダもボリューム満点だ。女子なら2人でシェアしてサラダやデザートなどを追加するか、ミニプレートをオーダーするのがおすすめ。

デザートはノースショアの「テッズ・ベーカリー」のパイをホールで扱っており、オアフ島の北岸でサーファーや観光客に大人気のスイーツが、ワイキキの近くで味わえるのも高ポイント。ほかにも豚肉とキャベツを煮込んだカルアピッグや、タロイモの葉に包んだ蒸し焼き料理のラウラウなどの伝統的なハワイアンフードも揃う。