カイルアから車で10分!メネフネが造った神殿跡ウルポー・ヘイアウ

カウアイ島に住むメネフネという小人さんのことをご紹介しました。

よく働き、陽気でいたずら好き。
身長が約1m。赤ら顔でだんご鼻。”だみ声”で話すといわれています。

ハワイアン雑貨のモチーフとは、イメージが違いますよね!
ハワイ神話では、メネフネは夜になると集団で山から下りてきて、一晩で石垣を築いたり、神殿を築いたりすると言われています。
今回は、そんなメネフネが造ったといわれる神殿跡をご紹介しましょう。

ハワイアンが神に祈りを捧げた神殿「ヘイアウ」

ハワイの各島には、それぞれの地域を治めるチーフがいました。
チーフは、神に祈りを捧げる神殿ヘイアウを築き、そこでカフナと呼ばれる神官・僧侶は神に祈りを捧げ、ご神託を受けていました。
カメハメハ大王の守り神は、クーカイリモクという戦いの神だったことは有名です。
カメハメハ大王もハワイ島に巨大なヘイアウを築いて、戦いの神の後押しがあり、ハワイ統一ができたと伝えられています。

大人気のカイルア近くの、古代ハワイの神殿跡

ハワイには、たくさんのヘイアウが築かれていました。
現在では、歴史的な価値のあるヘイアウの修復・保存がすすめられています。
州立公園として一般公開されているところもたくさんあります。
そのひとつ、ウルポー・ヘイアウをご紹介します。

場所は、カイルアから車で10分ほどのところにあります。
ここは神殿跡で、かつて石垣に組まれていた石が、いまでは崩れて山になっています。
それでも、その規模の大きさにびっくりすることでしょう!
幅は50m、高さは10mもあります!!

このヘイアウはメネフネが造ったと伝えられています。
この石一つひとつを、メネフネたちがバケツリレーのようにして運んだのでしょうか・・・?!
メネフネの姿を想像してみるのも楽しいですね。

ハワイアンの神聖な場所。敬意をもって見学させてもらいましょう!

ウルポー・ヘイアウのまわりには新鮮な湧水があり、いまでもハワイアンの主食であるタロイモが植えられています。
かつてはこの豊かな土地に、たくさんの人々が生活を営んでいました。
このウルポー・ヘイアウは、もともと農業の神ロノをまつるヘイアウだったようですが、カメハメハ大王がハワイを統一した後は、戦いの神を祀るヘイアウとして使われました。

ヘイアウはハワイアンにとって神聖な場所です。
今でも供物が供えられ、大切にされていますので、敬意を持って訪れましょう。
ヘイアウの石に触れたり、動かしたりすることはもちろん禁止です。
言葉を慎み、静かに遠くから見学させていただきましょう。

*写真は「ウルポー・ヘイアウ」です。崖の上から見たところ。崖の下からみると高さは10mにもなります。

『ハワイの神話 モオレロ・カヒコ』2

「ALOHA & PONO ホリスティック・ケア」
ハワイのフナの英知を学ぶ講座です。

新井朋子 「E Ala E! 個人セッション」
ハワイの英知と自然療法をベースにした、大人女性のための個人セッション。