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ハワイ島ツアーで行ける!雪の女神ポリアフが住むマウナケア山

みなさん、アロハ!
前回のコラムで、火山の女神ペレをご紹介しました。

ペレは一度怒ったら、容赦なく溶岩を流して破壊する・・・そんな怖いイメージがありますね。
そのペレには、雪と氷の女神ポリアフというライバルがいて、二人は幾度となく戦いを繰り返しています。
さあ、どちらが強いでしょう?
実は、いつも勝つのはポリアフなのです。
今回は、火山の女神ペレよりも強いポリアフのお話です。

ポリアフが住む「白い山」マウナケア山

ハワイ島には、ハワイ最高峰のマウナケア山(標高4205m)があります。
日本の国立天文台のすばる望遠鏡があることでも有名ですね。
富士山よりも高い山ですが、マウナケアは山頂まで車で登ることができます。
サンセットと満天の星空のツアーに、参加したことのある方も多いでしょう。

マウナケアは標高が高いので、ハワイといえでも、冬になれば気温はマイナスになり、雪が積もります。
常夏のハワイに雪が降るなんて、不思議ですよね。
ハワイ語でマウナ(mauna)は、「山」。
ケア(kea)は、「白い」という意味で、一般的には「白い山」と言われています。
けれども一説によれば、空の神ワーケア(wakea)の山ということで、「マウナ・ワーケア」が語源だとも言われています。

昔からハワイアンにとって神聖な山として崇められています。
たくさんのヘイアウ(神殿)が建てられ、アリイ(王族)の遺骨が埋葬されました。
その神聖な山の頂に住んでいると言われているのが、雪と氷の女神ポリアフです。

ハワイに伝わる神話『ポリアフとペレの戦い』

よく知られているポリアフの神話をご紹介しましょう。

昔のハワイでは、山の斜面に石垣を築いて造った巨大な滑り台を、木製のそりに乗って滑るという王族の遊びがありました。
ポリアフは、そり滑りがとても得意でした。
ある時、ポリアフが友人とそり滑りをしていると、そこに黒いマントを羽織った美女が現れ、自分とそり競争しようと言いました。
さっそく美女とポリアフは、山の上から同時にそりに乗って滑り下りました。

ポリアフの乗ったそりのほうが速いのは、誰の目に見ても明らかでした。
競争の途中で、なにげなくポリアフは後ろを振り返ると、なんと後ろから、黒マントの美女が大きな炎の塊になって、山腹から噴出させた溶岩の上に乗って追い掛けてくる姿を目にして驚きました。
黒マントの美女は、ペレだったのです!

しかし、ポリアフは急いでその場でそりから飛び降りると、あわてて逃げたりせずに、その場にすくっと立って、ペレを真正面から見据えたのです。
溶岩はポリアフに向かって流れてきます・・・・ところが、ポリアフの目の前まできた溶岩は、二手に分かれてポリアフを避けるように流れていったのでした。

ポリアフはマウナケアの山頂から、氷のように冷たい風をペレと溶岩に向けて吹きつけました。
溶岩は冷えて固まり、ペレは寒さにこごえて退散していきました。

ツアーの途中休憩で「ポリアフの祭壇」も訪れて

山頂を訪れるツアーに参加すると、高山病にならないために、途中のオニヅカ・ビジター・センターで体を慣らすために休憩をします。
そのビジター・センターの裏手に、ポリアフに捧げられている小さな祭壇があります。

ツアーのガイドさんは、いつもツアーのたびにここを訪れて、参加者の無事を祈るとおっしゃっていました!
ハワイに暮らす人たちは、普通にハワイの神様を信じているんですね!
次回ハワイ島に行ったら、ぜひマウナケアのツアーに参加してみてくださいね!

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