ハワイが大好きな人なら、一度は独自の歴史や文化に触れてほしいもの。
今回はハワイラバーの方達にぜひ訪れて欲しい貴重な美術館や博物館をご紹介します。
もくじ
イオラニ宮殿/Iolani Palace
ホノルル、ダウンタウンのほぼ中心にある「イオラニ宮殿」は、1882年にハワイ王国第7代国王カラカウアによって建てられました。
その後王位を継承したカラカウアの妹リリウオカラニ女王が退位させられるまで暮らしていたのです。
ところがハワイがアメリカ50番目の州となり、新しい州庁舎が建設されるまで政治の中心地として使用されたため、宮殿内は荒れ果ててしまいました。
その後ボランティア団体により修復されて本来の姿を取り戻し、宮殿内の見学が可能になりました。
宮殿の見学ツアーでは大広間やカラカウア王の執務室などのほか、王や王妃が実際に使っていた王室にゆかりの深い品々を見ることができます。
また、エントランスホールには、明治政府から送られた日本天皇家のご紋が入った壺も飾られており、当時から日本とハワイのつながりが深かったことも知ることができます。
現在ガイドツアーは英語のみとなっており、木曜日の9:00から14:30の30分間隔で開催。
音声ガイドを聞きながら宮殿を見学できるオーディオツアーは金曜日と土曜日の9:00から15:00までとなっており、いずれのツアーとも事前に予約が必要で、先着順となっています。
現在宮殿内はもちろんのこと、チケットを受け取る兵舎(ハレコア)でもマスクの着用が義務づけられています。
イオラニ宮殿/Iolani Palace
- 住所:
- 364 S.King St., Honolulu
- 電話番号:
- 808-522-0832
- 営業時間:
- 8:30~16:00
- 定休日:
- 日曜~火曜
ビショップ・ミュージアム/Bishop Museum
ハワイやポリネシアを中心に太平洋地域の自然や文化、歴史などに関するコレクションを2,500万点以上収蔵する、環太平洋最大の博物館「ビショップ・ミュージアム」。
この博物館はチャールズ・ビショップ氏が妻のパウアヒ王女を追悼するため、1889年に王女が設立した「カメハメハ・スクール」の敷地内に建てられました。
ジャポルカパビリオン、ネイティブハワイアンガーデン、パキホール、そして本館の4つのエリアにわかれています。
4つのエリアで興味深いのは、ハワイアンホールとポリネシアンホールがある本館。
ここには火山活動によって生まれたハワイ諸島にポリネシア人が移り住んだ時代から、華やかなハワイ王国時代まで、ハワイの歴史を知ることができます。
本館の目の前に位置するジャポルカパビリオンにはプラネタリウムがあり、こちらの施設も人気がありますが、現在プラネタリウムショーや体験型の展示は一時的に中止となっています。
また、「ビショップ・ミュージアム」への入場チケットはオンラインで購入することが呼び掛けられており、入場もひとつのグループの人数が5人以下に、1日に入場できる人数も合計で500人までに制限されています。
ビショップ・ミュージアム/Bishop Museum
- 住所:
- 1525 Bernice St., Honolulu
- 電話番号:
- 808-847-8291
- 営業時間:
- 9:00~17:00
- 定休日:
- 無休
アリゾナ・メモリアル/USS Arizona Memorial
真珠湾に浮かぶ白亜の記念館が「アリゾナ・メモリアル」です。
1941年12月7日、日本軍連合艦隊の空母を離陸した183機の攻撃隊は、真珠湾に錨泊するアメリカ軍の米太平洋艦隊戦艦群を大破炎上させましたが、真珠湾に沈んだ多くの主力戦艦のひとつが戦艦USSアリゾナ号です。
「アリゾナ・メモリアル」は2400人を超える犠牲と共に海底に眠る、戦艦USSアリゾナ号の上に建てられている追悼記念館なのです。
その壁には戦死した兵達の名前が刻まれ、当時の写真や遺品が展示されています。
また戦争から75年たった現在も、さびた船体から燃料の重油が流れ出しているのを見ることができます。
この記念館を訪れるためにはあらかじめビジターセンターで無料のチケットを手に入れ、指定された時間にビジターセンター内のシアターで、戦争や真珠湾攻撃に関するドキュメンタリー映画を見る必要があります。
しかし現在、訪問希望者はあらかじめwww.recreation.govでチケットを予約し、プログラムが開始される30分前までに紙に印刷したもの、もしくはスマホなどで予約確認書をスタッフに提示しなくてはなりません。
また、記録映画も現在ビジターセンターが閉館していることから、スタッフによるオリエンテーションに変更されています。
アリゾナ・メモリアル/USS Arizona Memorial
- 住所:
- 1 Arizona Memorial Pl., Honolulu
- 電話番号:
- 808-422-3399
- 営業時間:
- 8:00~13:00
- 定休日:
- 無休
ホノルル美術館/Honolulu Museum of Art
1927年アナ・ルイス・クックによって設立された「ホノルル美術館」は、ハワイで唯一の総合美術館です。
アナはオアフ島の宣教師の家に生まれ育ち、幼い頃から芸術に親しんでいました。
ハワイ銀行の創立者の一人であるチャールズ・クックと結婚した後、夫婦で美術品のコレクションをはじめ、ハワイの子供達に様々な芸術を伝えたいと考え、ホノルル美術館を設立しました。
世界中から集められたアートはさまざまな文化が混在するハワイにふさわしく、クラッシックからモダンまで、なんと50,000点を超えるコレクションを収蔵しています。
館内では美術品や芸術品などの展示だけでなく、映像や音楽作品などが上映、演奏されているのもこの美術館のユニークなポイントのひとつ。
さらに館内にはオープンエアーのカフェもあり、充実したランチやお酒などが楽しめます。
現在の開館時間は木曜から日曜日の10:00からとなっており、閉館時間は木曜日と日曜日が18:00、金曜と土曜が21:00となっています。
入館に際しては一度に入館できる人数が決められており、事前に公式サイトからの予約が必要です。
3月から中断されていた特別展「葛飾北斎の富嶽三十六景のパネル展示」は、2021年9月まで延長開催されることになっています。
ホノルル美術館/Honolulu Museum of Art
- 住所:
- 900 S.Beretania St., Honolulu
- 電話番号:
- 808-532-8700
- 営業時間:
- 木曜・日曜10:00~18:00 、金曜・土曜10:00~21:00
- 定休日:
- 月曜~水曜
ホノルルを中心に、ハワイの歴史を知ることができる展示や様々な美術品を見学できる、美術館や博物館をご紹介しました。
現在も閉館している施設もまだいくつかあり、1日も早い再開と日本からの訪問が待たれています。