伝説によれば、フラの起源はヒイアカとラカというふたりの女神だとされている。ヒイアカが姉の女神ペレのために踊ったのがはじまりだとも、ラカが古代ハワイ人にフラを教えたともいわれている。もともとハワイの人々にとって、フラは神聖なもの。自然を敬い、神々を崇め、踊りとともに祈りを捧げる―それがフラ。古代ハワイには文字がなく、文化を伝えるためにもフラは重要な役割を担っていたのである。
ところが、
現在、フラは古代フラのフラ・カヒコと、現代的なフラ・アウアナに大きく分けて演じられている。カヒコはイプやパフなど打楽器の演奏に合わせて踊るもの。アウアナは宗教的な意味はなくなり、ウクレレなども用い、より華やかに踊られる。一時、古代のカヒコは廃れていたのだが、1980年代のハワイアン・ルネッサンス運動を機に復活。以来、再興と継承を目指し子供たちへのフラ教育にも力が注がれるようになった。
今、フラは日本でもファンが多くレッスンに通う人も少なくない。少しでも興味を抱いたなら、伝統の地でさわりだけでも体験してみてはいかがだろうか。たとえば、ロイヤル・ハワイアン・センターでは無料のフラ・レッスンを開催。