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ワイキキの偉大な女性サーファー、ママラの神話

ハワイでサーフィンと言えば、前回のコラムでも登場した、ワイキキビーチに銅像が立っているレジェンド「デューク・カハナモク」が有名ですね。
実は、そのレジェンドが誕生するよりもずっと前にワイキキに偉大な女性サーファーが居たのをご存知ですか?
今回は、その女性サーファー、ママラの神話をご紹介します。

サーフィンの達人、クプア(半神半人)のママラ

サーフィンをする女性

かつて、ホノルル港エリアがコウと呼ばれていた頃のお話です。
コウは、昔から王族たちがスポーツやゲームを楽しむ場所として有名でした。
コウの東の方には、オアフ島でも最高級の波が立つサーフポイントがあり、「ケ・カイ・オ・ママラ(ママラの海)」と呼ばれていたそうです。

ママラというのは、サーフィンが上手なことで知られているクプア(半神半人)の女性の名前です。
彼女は、美しい女性の他に、サメやオオトカゲ、ワニなどに変身できたと言います。

彼女のサーフィンの腕前は並外れていて、はるか沖の最も荒い波を乗りこなすのが好きでした。
いつも浜辺にはたくさんの人たちが見物に集まり、彼女の妙技を見て拍手喝采したそうです。

ママラの裏切り

ママラには、同じくクプア(半神半人)の夫オウハがいました。
2人はいつもカヴァというお酒を飲んで一緒に酔っ払い、コナネという囲碁のようなゲームを楽しんでいました。

ところがある日、ココナッツ畑を持つイケメンの首長ホノカウプが、ママラに一目惚れをしました。
自分の妻にと強く望んで、アタックしてきます。
ママラもすっかり心変わりをしてしまい、夫のオウハを捨て、ホノカウプの元へ行ってしまいました。

怒ったオウハは、ホノカウプとママラに襲い掛かりましたが、反対にやられてしまいます。
その他にも策を立てましたがうまく行かず、辱めを受け、とうとう人間の姿を捨てて、ワイキキ沖の海を泳ぎ回る大きなサメの神になったということです。

コナネとは?

コナネとは、写真のような石板に小さなくぼみが彫られたものに、白と黒の石を乗せて遊ぶ囲碁のようなゲームです。
石板はテーブルのように溶岩で作られ、白石は珊瑚や貝、黒石は溶岩が使われました。
チェスやオセロのような陣取りゲームで、白と黒の石を飛び越して相手の石を獲得し、石が取れなくなったら負けというゲームだったそうです。

コナネは、大昔にハワイで親しまれていたボードゲームで、各地にこのボードが残されています。
大きさや規模も様々で、首長たちが領土を賭けて戦う真剣勝負もあれば、若い男女がカップルを作るためにも活躍したとか。
さまざまな戦略に長けていたカメハメハ大王は、このコナネの腕前も相当なものだったと伝えられています。