騒ぎ過ぎ……
ちょっと前のことですが、ハワイ諸島に向かってハリケーンが来ました。
しかも、2つも続けて。
天気予報の進路予想では、ハワイ島から始まりマウイ島を抜けて、
オアフ島を横切るようなコースだったので、
「これは大変!」と、州立学校は全て休校、会社も臨時休業、政府機関はもちろん休み、
その上なんと、アラモアナセンターやカハラモール、ワードセンターズ、
パールリッジショッピングセンターなど、主要モールも臨時休業、
ワイキキでも、ガラスに板を打ち付けた臨時休業店が出るなど大騒ぎでした。
そんなニュースを受けたら、いても立ってもいられなくなるのがハワイの人々。
なんといっても孤島ですから、災害時の復旧にはびっくりするような時間がかかったり、
また、アメリカ本土からの物資が届かなくなる可能性もあるので、
多くの人々が買い出しに奔走するのであります。
その結果がこちら。
カパフル通りのセーフウェイの水売り場。
水、全て売り切れです。
ちょっと値段の高いジュースやソーダはまだ残っていましたが、
水は、争奪戦のような勢いで島中の店から姿を消していました。
そしてなぜか、ヨーグルトも完売。
こちらはパスタ売り場。
かなり空っぽでした。
でも、ここはやっぱりハワイ。
パスタより、インスタントラーメンの方が売れていた気配。
残っていたのは、ロコには手が出ない高級アイテム…。
と、島の経済が変わっちゃうんじゃないかという程の大騒ぎでした。
でも、今回のハリケーンは、ハワイ島にはかなりの被害をもたらし、
まだ電気が復旧していない地区や、水浸しのままの家屋もあり、
一概に、メディアの騒ぎ過ぎとは言えない結果となりました。
オアフ島を直撃しなかったのは、ただ運が良かったというだけだったのかもしれません。
気になるのは、住民の動向。
みんなとにかく「買い占める」ので、いざ本当に何かあったとき、
どこまで落ち着いて対応できるのかとか、そんな辺りが気になります。
災害時の日本人の行動は、世界の人々から尊敬の眼差しを受けることが度々ですが、
ハワイの人々も、冷静に現実を受け止めて対処してほしいと、
空っぽの商品棚を眺めながら、考えてしまったのでした。
Leave a Reply