分け合って味わう幸せ。おばあちゃんが伝えた伝統料理Kuhio Grille(クヒオ・グリル)

分け合って味わう幸せ。おばあちゃんが伝えた伝統料理Kuhio Grille(クヒオ・グリル)

アメリカや日本、中国、フィリピンなど、さまざまな文化の多様性を感じるハワイ。
それでも、あぁ、ハワイはポリネシア文化圏だった。
そんな歴史に思いを馳せられるのが、「カルアピッグ」や「ラウラウ」といったハワイ伝統料理です。
ハワイ島ヒロにある「クヒオ・グリル」は、ファミリーに伝わる味を継承したダイナー。
1ポンド(約453g)もある大きなラウラウが名物です。
 「クヒオ・グリル」を営む荒木ファミリーは、1900年代にハワイに移ったゲンジから始まった ラウラウとは、肉やシーフードといったメインの食材に、しっかりと塩をしてタロイモの葉で包み、さらにティの葉で包んで蒸し焼きにしたもの。
古来、地面に穴を掘り、その中に焼いた石と共に入れ、上から土で覆って加熱するというワイルドな調理法ですが、現在はオーブンを使っています。
包む食材は、鶏、豚、魚介などなんでも。
クヒオ・グリルではオリジナルレシピで、ポークとビーフをミックスしています(チキンのみもある)。
異なる肉を合わせることで、うま味が複雑さを増し、食感も楽しめるんですね。
 地元のファームで育ったフレッシュなタロイモの葉とティの葉を見せてくれる4世のエリンさん 「ラウラウは、かつてはルアウ(祝宴)のご馳走として、特別な時だけ各家庭で作る料理だったそうです。
でも、我が家では祖母がしょっちゅう作っていました」と話すのは、日系4世のエリンさん。
 タロイモの栽培を始めた当時の自宅と畑の様子。
写真提供:クヒオ・グリル ゲンジの長男でエリンさんの祖父である2世のテツオ。
写真提供:クヒオ・グリル 1900年代、曽祖父である荒木ゲンジが、サトウキビ畑で働くため、日本から海を渡りました。
時が経ち、ゲンジは長男のテツオとタロイモの栽培を始めます。
テツオの妻スエノが料理上手だったことで、荒木家の運命は変わりました。
テツオが育てたタロイモの葉を使い、スエノがガレージに置いたストーブの上でラウラウを作る。
最初は家族みんなで分け合って食べ、やがてご近所にもおすそ分けしたところ、その味が口コミで広がり、遠方から人が買い求めにやってくるほどになったと言うからすごい。
 現在の「クヒオ・グリル」の店内。
地元ではフライドライスやサイミンも人気が高い 1995年、テツオの息子のサミュエル(サム)が、ラウラウなどの伝統料理を味わえるレストランとして「クヒオ・グリル」をオープン。
父か…

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