マーク・ヤマナカ（Mark Yamanaka）やジョシュ・タトフィ(Josh Tatofi)、そしてカラエ・カマリロ(Kala'e Camarillo)などハワイの錚々たる有名ミュージシャンたちが愛用している、ハワイ発のポロシャツブランド、カイミオケカイ（Ka'imiokekai）。
カイミオケカイとは、ハワイの言葉で「海の探求者（seeker of the ocean）」という意味を持ち、オーナーのガレン・ニッタ（Galenn Nitta）氏が、子供の頃から釣りやダイビング、サーフィンをして海で多くの時間を過ごし、海と共に育ったというルーツから来ています。
　ユニークなのは、ドライフィットウェアをコンセプトにしたポロシャツのブランドとしてスタートしたこと。
ハワイでポロシャツに特化したブランドというのは珍しいのではないでしょうか。
そして、このポロシャツ素材の上に広がる、ニッタ氏が生まれ育ったハワイの自然やカルチャーからインスピレーションを得たアヒ（マグロ）やウルア（ロウニンアジ）、アヴァ（ウニ）などの海の生き物のモチーフや、ティリーフ、バナナリーフ、ハラツリーなどの植物、そしてクラウンフラワーのレイなどを線で描いたシンプルかつモダンなプリントが特徴的です。
　2020年パンデミックの最中にスタートしたカイミオケカイは、数ヶ月後には地元のニュースキャスターやTVパーソナリティーたちが着用し、サポートしてくれたことで認知度が上がっていきました。
この機能性に富んだドライフィットのポロシャツが、セーリングやボートに乗る時に重宝し、さらにゴルフウェアとしても愛用されています。
そして冒頭にも述べた地元ミュージックセレブたちにとっては、パフォーマンス中でも心地のよい素材感で、カジュアルすぎないスタイルも愛され続けている理由の一つなのです。
　「全くアパレルブランドとは関係ない仕事をしていましたが、私が生まれ育った海とハワイを想起させてくれるようなポロシャツのブランドをいつか作りたいと、ずっと思っていました。
海への愛とハワイの美しい景色を結びつけて、軽くて通気性の良いポロシャツにプリントしたらどうかと想像を膨らませました」とニッタ氏。
パンデミックという予想をしていなかった事態になりながらも、今がチャンスとデザインアイディアや商品開発を行って、夢を実現させたのでした。
「次の目…