【LaniLani Music特集】ハワイで出会ったMAKAIのハンドパンを使用した音楽を手掛ける「Keisuke Kishi」をご紹介
ALOHA!
6月のLaniLani Musicは、ハワイ島でハンドメイドで造られているMAKAIのハンドパンを使用したハワイアンミュージックを手掛けた「Keisuke Kishi」の特集をお届けします!
コロナ禍のアメリカで見た、人がいないハワイとニューヨーク。
それは未だかつて見たことのない景色。
観光地で賑わう街やビーチはまるで廃墟のように見え、そのコントラストはまさにアメリカが今まで見せなかったもう一つの顔を見る瞬間でもあった。
そんな景色を受け止めて創り出したのが、2020年4月にリリースされた「The answer」をテーマにしたミュージックアルバム「Elsewhere」でした。
今回は「Elsewhere」に込められた魅力に迫ります。
ハワイラバーズのみなさん、最後まで要チェックです!
もくじ
アルバムコンセプト
コロナ禍、ニューヨークなどで略奪や破壊行為がニュースで報道される中、Keisukeはハワイにいた。
Keisukeにとってハワイはとても平和に見えた。
それはハワイの神様が土地を守ってくれているからなのか、もしくはハワイの先住民の人たちや住んでいるローカルの人たちが日々穏やかな心で暮らしているからなのか。
ハワイに住んでいるとわかる事、それは幸せは自然の中にあるという事、神様は土地であるという事である。
侵略されてもニュースで報道されるような破壊行為は見られず、平和的なデモ活動を先住民の人たちが行っているのを時折見てきた。
コロナに関係なく、それはとても切実で、心を打たれる。
以前Keisukeがアフリカのタンザニアにあるバガモヨでゴゴ族の音楽一家Zawose(ザウォセ)家にお世話になり、その土地のシンプルな生き方に衝撃を受けた事があった。
自然と共に暮らし、朝日と共に起きる。
電子機器は持たず、伝統的な音楽とダンス、歌や文化を守り、現在もなお発信し続けている。
彼らは日本の広島の事を触れた曲も歌っている。
それは破壊行為に関して、二度とあってはならないというとてもメッセージの強い歌詞となっている。
Keisukeはタンザニアでの滞在と今回のハワイでの暮らしに共通点を見出した。
それは如何にシンプルに生きるかだ。
人がいないハワイは自然が豊かになり、海は透明度を増し、生き物たちが繁殖した。
確かに、別の目線から見れば経済が回っていないのだから、お金は無くなり、不幸に見える。
しかし、人間の本来の豊かさとは心にあるのではないかと考えた。
この作品は今まで良いところしか見えなかった、見てこなかった私たちに自然が教えてくれた答えをテーマに作品が作られていた。
ジャケットの写真にはタンザニアのバガモヨの一画を表に、裏はニューヨーク、マンハッタンにあるイーストビレッジ、Barが立ち並ぶ賑やかなストリートの空の写真でコントラストが表現され内側のジャケットには2枚、ハワイの写真が使われている。
その場所はオアフ島西側。
自然豊かな広大な地と、昔から残っている神聖で歴史のある場所。
先住民の人たちが住む場所でもある。この写真を見ても誰もハワイと気付かないだろう。
一見、どこかわからない。
それがもう一つのハワイの顔である。
この作品はジャケットのカバーアートを含め、一つの作品となっている。
編集部スペシャルレビュー♪ ハワイをたっぷり感じる「Elsewhere」の魅力
これまではいつでも行くことができたハワイ。
しかし、新型コロナウイルスの影響でハワイへ気軽に行けなくなり、寂しい思いをしているハワイラバーズも多いのではないでしょうか。
この状況だからこそ、絶対に聴いてほしいのがKeisuke Kishiの「Elsewhere」です。
今回のLaniLani Music特集では、「Elsewhere」の楽曲の中からピックアップしてご紹介します。
Laulea
「Laulea (ラウレア)」とは、ハワイ語で「平和」や「幸福」を意味します。
コロナ禍で日常生活が大きく変化した今こそ、アロハの気持ちを忘れずにぜひ聴いてほしい作品です。
「Laulea」では、今回のアルバムの注目ポイントのひとつでもある「ハンドパン」の演奏に加え、ドラムやパーカッションも取り入れていて、他では聴くことのできない幻想的なサウンドです。
優しい音色を奏でるハンドパンは聴いているだけで心が癒されるだけでなく、爽快なパーカッションが組み込まれ、妙に心地よくハマる一曲です。
Kahakai Mehana
「Laulea」に続き「Kahakai Mehana」も同じハンドパンとパーカッションを取り入れた楽曲になっていますが、「Laulea」とはまた別のテイストを届けています。
誰もがハワイのビーチリゾートを訪れた気分になれる、ハワイをたっぷり感じられるサウンドになっています。
ハワイ語で「Kahakai(カハカイ)」とは「海岸」、「Mehana(メハナ)」とは「暖まる・温まる」という意味があります。
言葉の通り、温かい気持ちに包まれる、シンプルながらも深い味わいが心に残る作品です。
E O Mai
「E O Mai (エ・オ・マイ)」とは、ハワイ語で「答えて」や「受け入れてほしい」などを意味します。
「E O Mai」の最大の魅力は、なんと言ってもその素晴らしいアレンジでしょう。
ささやかなピアノの前奏から始まり、それを受けるようにサックスも力強いメロディーで入ります。
普段はジャズを聴かないという方でも親しみやすく、耳馴染みの良いジャズサウンドです。
「今は先が見えなくても、きっといつかこの状況を乗り越えられる」、そんなささやきが聞こえてくるような優しいメロディーが続きます。
おうちでゆっくりとくつろぎながら聴きたい、最高にリラックス気分になれる楽曲になっています。
アルバムリリース情報
タンザニアで撮影されたアルバムジャケット(表側)
Elsewhere / Keisuke Kishi (岸 佳佑)インポート / 自主制作
アンビエント・エスノ・ジャズ
発売日 2021年4月30日
disk union, Tower Records, HMV, Amazonで販売。
オアフ島で撮影されたアルバムジャケット(内側)
その他、Apple Music, iTunes, Spotifyなどでもダウンロード・ストリーミング可能。
Keisuke Kishi プロフィール & メッセージ
Keisuke Kishi (岸 佳佑) ドラマー / ハングドラム / 作曲家
ニューヨーク、日本、タンザニアの友人とコロナ禍で作ったアルバム「Elsewhere」は、どこにいてもみんな同じ気持ちで、同じ環境で戦っているのだという思いで制作されました。
そして、テーマにあるその答えはとてもシンプルで、自分の周りにある大事なものだという事。
それは普段気にしなかったら気付かないもの。そばでずっと見守ってくれている、何かががそこにあるという事。
人間本来の生き方を見つけに、ここではないどこかへ向かう旅に出かけよう。
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