‘17 世界一に輝いたアイアンマンは誰だ?

‘17 世界一に輝いたアイアンマンは誰だ?

レース結果からハワイのトップの風を体感しよう

世界各地で40以上もの予選会が開催されているトライアスロンレースIRONMAN
直訳すると鉄人
2017年10月14日(土)最終決戦であるアイアンマン世界選手権:IRONMAN World Championshipに向けて、世界中から鉄人たちが集結し熱い戦いが繰り広げられました。
今回は公式データなどを元に、まだまだ新鮮な情報をRinko’s Viewでお届けしていきます。
鉄人の中でも、選ばれた者だけが出場権利を持つこの大会概要は、前回の記事『トライアスロン発祥の地ハワイで世界一のアイアンマンを目指す』をご覧ください。


 引用元:IRONMAN Photo Galleries

アイアンマン世界選手権2017 結果


 引用元:IRONMAN Photo Galleries

世界の鉄人 男女トップの速さって?

まずはトップアスリートの記録から追っていくことにします。
早朝6時35分。
男子プロカテゴリーを皮切りに、カテゴリー別に分かれて5分毎に順次スタートです。
カルイア湾の絶え間なく変化する海流を泳ぐスイム3.8km、熱く溶け流れ出て固まった不毛の溶岩畑の間を延々と伸びる道を、時おり吹くコナの横風に阻まれなら進むバイク180km、そしてトップアスリートであれば、日中で最も暑くなる時間帯を走るであろうフルマラソン42.2kmの合計226kmという長くて険しい道のり。
トライアスロンはコースレイアウト、風向き、気温などの気象状況や海流の変化など、様々なコンディションによって結果は大きく変わってきます。
例年の気温は約28℃~35℃、湿度は80%で水温は26℃と予想されていました。
バイクコースの横風は時々60mphに達するとのこと。
コナの風が強く吹き付けると、例え走行中であってもバイクごと反対車線に吹き飛ばされるのだそうです。
ここ数か月は暴風が予想されていましたが、幸いにもレース当日は、そこまで荒れなかったようです。


 引用元:IRONMAN Photo Galleries

最初にゴールしたのはドイツのプロPatrick Lange選手。
結果は8:01:45と6年振りのコースレコードで、2011年にCraig Alexanderが記録した8:03:56を打ち破りました。
種目別に内訳を見ますと、スイム0:48:45。バイク4:28:53。ラン2:39:59と驚異的な速さ。
Patrickはゴール後のインタビューでこう語っています。
「私はいつも、いつも子供の頃から・・・これを夢見ていました。私は本当に戦わなければならなかった。本当に激しく戦わねばならなかった。」
これまでに積み重ねてきた厳しい練習の数々。世界各国で繰り返される予選会を勝ち抜き、そして最終戦で華々しくトップでゴール。痺れますね。まるで武士道みたいです。
彼の言葉の中には特にこれといった感情の形容詞は含まれてはいないというのに、体現してきたレースそのものが全ての感情を物語ってくれているようです。

★Rinko’s Check★
どれくらい驚異的かを一般市民ランナーと比較して、わかりやすく説明します。
フルマラソン単体をサブ4(4時間以内)で走れたら、一般市民ランナーの“一般”の文字が取れてランナーと言えそうな感じ。
次にサブ3(3時間以内)を狙うのはそれなりに厳しい練習が必要とされます。
Patrickは泳いで、漕いでから最後でフルマラソンをサブ3で走るわけですから、まさに驚異的としか言いようがありません。
比較するまでもないですが、私が全力で走っても追いつきませんよ。


 引用元:IRONMAN Photo Galleries

続いては女子トップ。
この世界で最も大きなステージにて、史上6人目の三連覇を果たしたのがスイスのプロDaniela Ryf選手。
ゴール後もしばらく彼女は感動の余韻に浸るかのように、座り込んでフィニッシュテープを頭上に掲げていました。
結果は8:50:47。
種目別内訳はスイム00:53:10。バイク4:53:10。ラン03:00:02。
実は最初のスイムで彼女は総合女子2位となったLucy Charlesに4分12秒の遅れを取っていました。
バイクパートでもLucyはそのまま先頭を譲らず、連勝を目指すDanielaは苦戦を強いられます。
しかし王者の粘りをみせ最後のランパートで見事巻き上げを果たし堂々の優勝。
結果2位とはトータル8分51秒もの差をつけました。
ゴール後すぐ彼女はいつもより興奮した様子でこう語っています。
「この勝利は今までの中で最もハードだった。巻き返せて本当に嬉しい。」
トライアスロンに限らず女子アスリートは、どんな分野のレースであっても本当に粘り強い人が多い気がします。諦めない。投げない。私はそう感じています。

世界の最高齢と最年少の出場アスリート

最高齢のトライアスリートはなんと日本人で稲田 弘さん(84歳)。80代部門の記録保持者。
トライアスロン界では有名なお方で、一度お目に掛かりご挨拶させて貰いましたが、猛者というより物腰の柔らかく、にこやかで紳士的だったのが私の印象です。
2015年の世界選手権ではゴールまであと数百メートルという所で意識もうろうとなって崩れ落ち、制限時間の17時間に、たった5秒足りず残念無念のDNF。
その姿は世界中のスポーツメディアに取り上げられSNSでも拡散されていました。
翌年は見事、その雪辱を果たし感動のゴールを果たしています。
今年で7度目の出走となる稲田さん、気になる結果をアスリート速報で調べてみますと…


 出典元:Ironman Results

…うむぅう。水難事故が多い、トライアスロン。
しっかり陸に上がってこられているのが、なにはともあれでした。
スイムアップは01:44:31。しかし次のバイクパートから記録が見えずDNFとなっていました。残念!
でもきっとまた来年も挑戦されることでしょう。
一方、最年少はデンマークのPaul Lennart選手で18歳!

★Rinko’s Check★
DNFとはDo Not Finishの略。レース途中で棄権したり、関門に引っ掛かかるなどで制限時間にゴールできないことを指します。
DNSはDo Not Start。レース名簿に登録はあるが、怪我や個人の都合などでスタート前に棄権したこと。
DSQはDo Not disqualified。ルール違反などで競技の資格を失うこと。

☆☆☆次回予告☆☆☆

ハワイが発祥の地といわれる、この競技。
今回のアクティベート★ハワイは、世間ではあまり馴染みのないトライアスロンについて、できるだけかみ砕いてお話させて頂きました。
スポーツをする人もそうでない方も、少しでもご興味を持って頂ければ嬉しいです。
私がこの記事を書いている一方で、日本からエイジグループ代表としてコナに参加中の方々から、レースの雄姿や、ハワイでお勧めのカフェ・観光スポットなど、現地をたっぷり堪能されている羨ましいお話が続々と届いております。
次回は、それらの有益情報をまとめてお届けする予定です。お楽しみに~。

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Office Astro Writing Part-time Triathlete. Sometime writer, mobile photo editor, and wanderer.
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著者:Rinko.S

Office Astro Writing Blog:Rinko’s Diary
Part Time Triathlete and Full Time Dreamer.
”焦らずゆっくりマイペース” をモットーにトライアスロンを楽しむ水陸両用ライター。
スポーツ×書くことが好きで、主にweb媒体を中心に記事を寄稿してきました。
2015年~自ら企画編集プロダクションを立ち上げ、現在フリーランスとして活動中です。
優しい言葉で誰にでもわかり易く心が伝わる記事を提供するよう心掛けています。
半径100km以内なら、いつでも自転車に乗って取材に駆けつけるバイタリティーを持ち、
ご用命とあらば、山の中を走り、海の中を潜り、世界中を飛んで参ります。
自慢できることは、面白そうなコト・モノを探し出す嗅覚が鋭いこと。