三つの予言とハワイのプリンセス「カイウラニ」

三つの予言とハワイのプリンセス「カイウラニ」

Aloha mai kākou!
皆さま、アロハ!

3月6日は、ハワイ王国最後の希望の星だったプリンセス・カイウラニの命日です。
ハワイのそれぞれの王族たちには、様々な伝説が残されています。
そんな中で、今回はプリンセス・カイウラニにまつわるエピソードをご紹介します。

生い立ち

1875年10月16日、ホノルルで生まれたカイウラニはハワイ王国7代カラーカウア王と8代リリウオカラニ女王の妹リケリケを母に持ち、父アーチボルト・グレッグホーンはスコットランド出身の実業家でした。

ハワイ王国では久しぶりの後継者の誕生。
将来ハワイ王国を背負って立つことを約束された子供でした。

誕生日プレゼントとして、カメハメハ大王の直系ルース妃から、ホノルルの広大な土地をプレゼントされます。
アイナハウ(涼しいハウの木の土地)と名付けられたその土地は、現在ワイキキのカイウラニの銅像がある辺りやプリンセス・カイウラニホテル、ハイアットリージェンシー、モアナサーフライダー、ロイヤルハワイアンセンターとして知られている一角です。

父アーチボルトは造園家でもあったので、珍しい木々や植物を次々とアイナハウへ持ち込みました。
なかでも香りのよいジャスミンはカイウラニのお気に入り。
もう一つの彼女のお気に入り、庭に放たれたクジャクとともに、両方ともハワイ語で「ピカケ」と呼ばれます。

三つの予言

プリンセスが12歳のとき、美しく社交的だった母リケリケが突然一切の飲食を断ち亡くなってしまいます。
彼女が病床についたとき、王家の不吉な印である赤い魚の群れが彼女の生まれ故郷の岬を真っ赤に染めるほど出現したため、何か呪いをかけられたに違いないと噂されたほど彼女の死は謎に満ちていました。

マナ(霊力)が強かったという説もある彼女は、亡くなる前に枕元にカイウラニを呼び、
「あなたは遠い所へ行き長く帰らない。あなたは結婚しない。あなたは王になれない。」
と予言めいた三つのことを伝えたそうです。

将来ハワイの王になることを約束され教育を受けていたまだ幼いカイウラニにとっては、母の三つの言葉は現実味のないことでした。

一つ目の予言

その後、彼女は叔父のカラーカウア王の命令により、次期王として世界的な教養を身につけるためにイギリスへ1年間留学することになります。

ところが1年たっても彼女には帰国の命令がなく、そのうちカラーカウア王が亡くなり、叔母のリリウオカラニが王になってもなかなかハワイへ呼び戻してはもらえませんでした。
首を長くして待った知らせは、リリウオカラニ女王退位と、ハワイ王国転覆の知らせでした。
帰る国が無くなり、結局彼女は8年間ハワイへ戻れなかったのです。

母リケリケの一つ目の予言「遠い所へ行き長く帰らない」は当たってしまいました。

三つ目の予言は?

カイウラニは、国を奪われた不当性を訴えるためにアメリカへ渡り、大統領に会うという偉業を成し遂げます。
当時のクリーブランド米大統領は、徹底的に調査することを約束してくれました。
彼女が18歳のときです。

アメリカでは「バーバリアン(野蛮な)・プリンセス」がやってくる、と記者が待ち受けていましたが、当時のサンフランシスコ・コール新聞によると、
「美しいアクセントはロンドン風。端麗な容姿はニューヨーク風。センスの良さはパリ風。そして、暖かいハートはハワイアン。」
と彼女は皆に高く評価されました。

彼女の働きにより、「アメリカはハワイ王国の女王の復位を認める」と言わしめ、「カイウラニを女王に」と期待する論調もでてきました。
ハワイ共和国がハワイ王国に戻れるかもしれない。

三つ目の予言「王になれない」は外れる可能性がありました。

二つ目の予言

ヨーロッパでも社交界の華だった彼女はとても魅力的でした。
彼女のファンはたくさん存在したようです。

彼女の手紙などから、どうも政略結婚の話が進んでいる様子を匂わせる文言があるので、ハワイに戻ったならきっと自分は結婚するのだと彼女自身思っていたことでしょう。

1897年11月に彼女は帰国します。
いつもどこか寂しげな彼女のポートレートですが、帰国間近に撮った写真だけは微笑んでいて、とても嬉しそうにみえます。
帰国時もカイウラニ女王待望論が持ち上がりましたが、結局ハワイ共和国はアメリカに併合され、その翌年1899年3月6日、カイウラニはわずか23年の人生に幕を下ろしました。

「王になれない」「結婚しない」という予言は両方とも当たってしまったのでした。

シェラトン・プリンセス・カイウラニホテル

カイウラニが過ごした、ホノルルのアイナハウの一角にシェラトン・プリンセス・カイウラニホテルが建っています。
ロビーには彼女の肖像画や写真などが見られます。
また、プールサイドの石のベンチは、彼女と作家のロバート・ルイス・スティーブンソンが多くの時間を過ごした貴重なものです。

ハワイの歴史に触れられる場所でもあります。
かつてのハワイのプリンセスを想いながら、宿泊または訪れてみてくださいね。

では今回はこの辺で。
A hui hou!


シェラトン・プリンセス・カイウラニ/ Sheraton Princess Kaiulani アクセス+店舗情報

シェラトン・プリンセス・カイウラニ/ Sheraton Princess Kaiulani

住所:
120 Kaʻiulani Ave, Honolulu
電話番号:
+1 808-922-5811
URL:
http://www.princesskaiulani.jp/
マルヒア・コジマ
著者:マルヒア・コジマ
ロケラニ・ハワイアン・カルチャー・ラボ主宰 ふと手にした"マナ・カード ハワイの英知の力"をきっかけに古代ハワイへの探求がはじまり、今や古代だけでなく、ハワイの文化・歴史・神話・雑学を、大学の特別講義や各地のカルチャースクールなど、飛び回り語っています。ありがたいことに、はや14年。 約5,000件のサンプルから統計を取った、独自のマナ・カードの解釈を理論的に教えており、日本だけでなく現地ハワイにも生徒を持つマナ・カード講師の顔と、 そのマナ・カードを使ったセラピーでは、世界各地にクライアントが存在する、行列の出来る熱血マナ・カードセラピストでもあります。 古代ハワイの叡智(フナ)を残していく事に情熱を傾けています。 ブログ  マナ・カードとハワイアンカルチャー インスタグラム

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