フラの祭典!メリーモナーク・フェスティバル2019が4月21日に開幕

フラの祭典!メリーモナーク・フェスティバル2019が4月21日に開幕

アロハ!

ハワイのダンスといえば「フラ」を思い浮かべる方が多いと思います。
日本でもフラは、ハワイのフラダンサー人口を上回る人気のハワイアンカルチャーです。
フラダンサー憧れのフラの最大規模の競技会、「第56回 メリーモナーク・フェスティバル(Merrie Monarch Festival)」が 、今年もハワイ島ヒロで現地時間4月21日から27日に開催されます。

大きなイベントなのになぜ州都のオアフ島ホノルル開催ではないのでしょうか。
それには理由があります。

開催地の理由

昔から、海に囲まれたハワイ諸島は津波の被害を受けてきました。
その中でもハワイ島ヒロは、ホノルルに次ぐ第2の都市。
ところが、1946年のアリューシャン津波と1960年のチリ津波という大きな災害で、栄えていた街が壊滅的な被害を受けてしまい、当時のダメージは相当なものでした。
そこで、ヒロの町おこしの一環として企画されたのが「メリーモナーク・フェスティバル」だったのです。

フェスティバルの歴史

当時、町おこしのイベントを企画するに当たって、他島でも様々な趣向を凝らしたイベントが行われていました。
そこで、他島には見られない「ハワイ文化」に注目し、ハワイ王国第7代カラーカウア王の時代をテーマにする事にしました。
カラーカウア王は、ハワイ文化の衰退を防ぐ事やキリスト教宣教師から邪教と禁じられたフラを復興させるなどに尽力した王様でした。

フェスティバルのタイトルである「メリーモナーク」は、「陽気な君主」という意味でカラーカウア王が親しみを込めてそう呼ばれていた事からきています。
余談ですが、カラーカウア王を表す「メリーモナーク」の綴りは、「Merry Monarch」ではなく、「Merrie Monarch」です。

始まりは1964年

1964年に、第1回メリーモナーク・フェスティバルは開催されましたが、初期の頃はフラの競技ではありませんでした。
当時は、カラーカウア王の時代にちなんだ出し物が行われており、ヒロの街のショーウィンドウコンテストなど、街中に人が集まり活気が出るようなイベントでした。
もちろんフラやハワイアンミュージックもありましたが、メインではありませんでした。
このイベントは当時とても好評だったようで、たくさんの観光客がヒロを訪れました。
ところが、回を重ねるごとに観光客は次第に減少。
その後、イベントの企画者の一人が辞めることになり、残った人物が著名なフラマスターだった事からメリーモナーク・フェスティバルは、1971年よりフラの祭典へと大きく変わることになったのです。

メリーモナーク・フェスティバル2019


参照:メリーモナーク・フェスティバル

開催日は、毎年イースター(復活祭)サンデーから1週間と決まっています。
イースターは太陰暦なので、毎年日にちに変動がありますが、今年は現地時間4月21日から4月27日
競技会以外は無料。
会場ではクラフトフェアや展示、パレードなども楽しめます。

    【メインイベントのフラ競技会は】

  • 25日木曜(日本時間26日)ミス・アロハ・フラ
  • 26日金曜(日本時間27日)カヒコ(古典フラ)部門
  • 27日土曜(日本時間28日)アウアナ部門

ハワイではテレビ中継もされます。
実は、日本でもこの3日間の競技会をハワイのテレビ局KFVE(K5)サイトから無料で見ることができます。
ホームページはこちらです。
メリーモナーク・フェスティバル2019
26日、27日、28日とも日本時間13時スタートです。
本場のフラを見ていただくのに丁度良い機会なので、フラに興味のない方も、ぜひ一度ご覧下さい。



マルヒア・コジマ
著者:マルヒア・コジマ
ロケラニ・ハワイアン・カルチャー・ラボ主宰 ふと手にした"マナ・カード ハワイの英知の力"をきっかけに古代ハワイへの探求がはじまり、今や古代だけでなく、ハワイの文化・歴史・神話・雑学を、大学の特別講義や各地のカルチャースクールなど、飛び回り語っています。ありがたいことに、はや14年。 約5,000件のサンプルから統計を取った、独自のマナ・カードの解釈を理論的に教えており、日本だけでなく現地ハワイにも生徒を持つマナ・カード講師の顔と、 そのマナ・カードを使ったセラピーでは、世界各地にクライアントが存在する、行列の出来る熱血マナ・カードセラピストでもあります。 古代ハワイの叡智(フナ)を残していく事に情熱を傾けています。 ブログ  マナ・カードとハワイアンカルチャー インスタグラム

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