【徹底解説】ハワイに蚊はいるの?

【徹底解説】ハワイに蚊はいるの?

Aloha!

皆さん、虫はお好きですか?
綺麗で可愛い虫は写真に撮りたくなりますよね。

ハワイのパワースポットやショップに関する情報は多いけれど、虫についてはあまり耳にしません。
今回は、ハワイの害虫事情、とくに蚊についてお伝えしたいと思います。

楽園ハワイの動植物

ハワイ諸島は、海の底から出る溶岩から成り立った島々なので、元々生き物は生息していませんでした。
そこへ、海鳥や風、波や人によって様々な動植物が島へ運ばれました。

ハワイアンのルーツとなる人々が渡って来た頃、島に生息していた哺乳類はコウモリとモンクシールだけだったと言われています。
その後、人々が犬・ブタ・鶏や食用となる植物を持ち込み、ハワイ諸島の生態系が作られていきました。

1778年に、西洋船がハワイへ渡ってきた際に、蚊も一緒にやってきました。
その結果、蚊による病原菌が流行し、100年の間にハワイアンは4分の1に減少するという被害がありました。

ハワイの蚊

ところで、オアフ島のワイキキは「水が出る」という意味のハワイ語です。
その名の通り、昔はタロ芋の水田があり、近年は稲の水田として活用されていました。

この水田の水にボウフラが湧くため、蚊が大量発生します。

観光スポットとして、蚊が多いのは大きな問題点でした。
そこで、ボウフラが発生しないように、アラワイ運河を建設して水の流れを作りました。

現在、ワイキキの水田は無くなり、ボウフラが生息する場所は消失。
ワイキキで蚊に遭遇する機会はほとんど無いそうです。

蚊の被害

ワイキキの街中では蚊の発生はほぼありませんが、他の地域では現在でも蚊による被害が発生しています。
数年前には、蚊によるデング熱が社会問題となりました。

デング熱とは蚊が媒介する感染症です。
インフルエンザのような症状で、重症化すると死に至る合併症を併発します。

2011年には、オアフ島でデング熱による死亡例がありました。
ハワイ島では、2015年と2016年に大流行し181名の感染が報告されています。

デング熱のニュースはこちらです。

また、蚊が媒介するジカ熱も2016年に米国初の症例がオアフ島で出ています。
ハワイへ行く際には、蚊にも気を付けましょう。

蚊の季節とその他の害虫

ハワイの蚊は、雨季10月~3月にかけて発生します。

長時間自然の中へ行く場合は、肌の露出が少ない衣服を着用し、虫除け対策もしていきましょう。
スプレー缶タイプのものは、日本から持ち込めませんので虫除けクリームかミストをスーツケースに入れて持ち込んでください。

もちろんウォルマートやターゲットなどで現地調達もできますが、薬剤(ディート)の濃度が日本で許可されていないほど強力なものもありますので、肌荒れしないか確認しましょう。

その他の害虫で注意が必要なのは、ファイアーアンツ(火蟻)です。
草むらや公園にもいる、赤褐色のアリです。

最近では、アラモアナビーチパークで目撃されています。

ファイアーアンツに噛まれると、アナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
もし噛まれたら速やかに病院へ行きましょう。

▶ 【ワイキキの謎】水が湧き出す場所なのに蚊が少ないのはなぜ?|LaniLani

▶ ハワイ旅行の必需品!旅行中の虫除け対策とハワイで購入できる虫除けグッズをご紹介|LaniLani

豊かな自然はハワイの魅力ですが、脅威も存在します。
遊びに行くときは、事前に害虫について調べてみましょう。


ハワイリピーターさんでも以外と知らない情報やハワイ未経験さんでも楽しめる雑学などをたくさん楽しくお伝えします。
絶対ハワイに行きたくなりますよ!
観光では分からない本当のハワイ|コラム一覧

マルヒア・コジマ
著者:マルヒア・コジマ
ロケラニ・ハワイアン・カルチャー・ラボ主宰 ふと手にした"マナ・カード ハワイの英知の力"をきっかけに古代ハワイへの探求がはじまり、今や古代だけでなく、ハワイの文化・歴史・神話・雑学を、大学の特別講義や各地のカルチャースクールなど、飛び回り語っています。ありがたいことに、はや14年。 約5,000件のサンプルから統計を取った、独自のマナ・カードの解釈を理論的に教えており、日本だけでなく現地ハワイにも生徒を持つマナ・カード講師の顔と、 そのマナ・カードを使ったセラピーでは、世界各地にクライアントが存在する、行列の出来る熱血マナ・カードセラピストでもあります。 古代ハワイの叡智(フナ)を残していく事に情熱を傾けています。 ブログ  マナ・カードとハワイアンカルチャー インスタグラム

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