【ワイキキの謎】水が湧き出す場所なのに蚊がいないのはなぜ?

【ワイキキの謎】水が湧き出す場所なのに蚊がいないのはなぜ?

周りを海に囲まれた島国であり、ハワイ語で「水が湧き出す場所」という名のワイキキ。
皆さんはワイキキで蚊に刺されたことがありますか?

ワイキキになぜ蚊がいないのか、ワイキキの歴史とも関係のあるワイキキの蚊対策についてお話しします。

かつてのワイキキは蚊が大発生する湿地帯

ワイキキの蚊_1

ハワイに蚊がやってきたのは、ヨーロッパやアメリカからの船によってだといわれています。

昔のワイキキは3本もの川から水が流れ込む大きな湿地帯で、タロイモの栽培や魚の養殖などが行われ、移民として日本人や中国人がハワイで暮らすようになると、お米を収穫するための水田も作られました。

このように、昔のワイキキは水が豊富で農業も盛んだったため、非常に多くの蚊がいたのも当たり前といえるのでしょう。

そこで、ものすごい勢いで大発生する蚊の危険性を訴えたのが、当時の衛生局局長ルーシャル・ピンカム氏です。

湿地帯だったワイキキから水を取り除き、ワイキキを再開発するプランを作り始めました。

時を同じくしてワイキキに「ザ・モアナホテル(現在のモアナ・サーフライダー・ウエスティン・リゾート&スパ)」が開業。

また路面電車の運行をきっかけに、ワイキキは観光地として開発されることになり、蚊の対策も行われました。

日本とは異なる気候も理由のひとつ

ワイキキの蚊_2

ワイキキに蚊が少ない理由のひとつには、ハワイ気候も関係しています。

常夏と評されることの多いハワイですが、ワイキキを含めたホノルルは降雨量、湿度ともに低めのステップ気候(またはサバナ気候)に分類されることも。

ステップ気候やサバナ気候というのは、ドイツの気候学者ウラジミール・ペーター・ケッペンが考案した気候区分で、乾燥している地域の区分です。

蚊やボウフラにとって、葉に溜まる水滴程度の水があれば十分繁殖、生息できますが、乾燥しているハワイではすぐに水たまりが乾燥し、蚊が産卵したり、ボウフラが生息したりできる場所がありません。

もちろんハワイでも、雨が良く降る山岳地帯では、蚊が多く発生しています。

これがマノアの滝にハイキングするときには虫除けが必要な理由なんですね。

蚊が増えない工夫

ワイキキの蚊_3

さらにワイキキでは、蚊が産卵しないように色々な対策がとられています。

蚊が好むのは「動きのない水」といわれており、ワイキキの町中にある人工池などの水場では、色々な工夫をして常に水が動くようになっています。

ロイヤルハワイアンセンター中庭にある人工池には小さな噴水がたくさん設置され、水を細かく波立たせています。

また、インターナショナルマーケットプレイスでも水の流れに段差をつくり、流れ落ちることで水が動くようになっています。

ワイキキの至る所でこの水面を動かすという対策を取ったため、徐々にワイキキでの蚊の発生数が減りだして、今ではワイキキの街中で蚊を見ることがなくなりました。

いつもは何気なく見過ごしてしまうワイキキの水場や池ですが、蚊の対策のためにこのような工夫が行われているのです。
今度ワイキキを訪れたなら、ぜひじっくりと観察してみてくださいね。

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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