ハワイの旗ってどんなの?旗の歴史と意味を知ろう!
Aloha!
皆さま ハワイの旗ってご存知ですか?
今回は、よくイギリスと間違えられ、
アメリカなのにユニオンジャックの入った
ハワイの旗のお話です。
ハワイ州旗 「カ・ハエ・ハワイイ」
ハワイの旗は「カ・ハエ・ハワイイ(Ka hae Hawaiʻi)」と呼ばれ、1854年5月20日にハワイ王国旗に制定されました。
ハワイ共和国、アメリカ準州時代を経て、
現在もアメリカ50番目の州となったハワイの旗として使われています。
8本のストライプはそれぞれハワイの8島、
- ニイハウ
- カウアイ
- オアフ
- モロカイ
- ラーナイ
- マウイ
- カホオラヴェ
- ハワイ島
を表しています。
ハワイの旗には、なぜイギリスのユニオンジャックが旗に入っているのでしょうか?
ハワイの旗の歴史
1778年にイギリスのキャプテン・ジェームス・クックがハワイ諸島を発見してから
西洋の船がハワイへ立ち寄るようになりました。
クックの船にも乗っていた、ジョン・バンクーバーが何度もハワイを訪れるうちに、
ハワイ王国の祖、カメハメハ大王(1世)の信頼を得ます。
そして、信頼を得たバンクーバーは、カメハメハ大王に自国のイギリスの旗をプレゼントしました。
古代のハワイには「布」がなく、その旗はとっても貴重なものだったそうです。
大王は信頼する友人からの貴重なプレゼントを喜んだことでしょう。
その後1816年にハワイの旗を海軍の役人であったジョージ・ベックリーに依頼したところ、
左上にユニオンジャックの入ったものが出来上がってきた、という説があります。
その時の最初の旗は、ストライプが7本で、色は上から赤・白・青でした。
ハワイ王国旗になってからは、白・赤・青 の順の8本のものになりました。
真のハワイアンの旗
正式に認められてはいませんが、ハワイアンのハワイの旗というものも存在します。
それが、カナカ・マオリ(Kanaka maoli)と言われるネイティブ・ハワイアンの旗です。
カナカ・マオリとは「真の人」という意味で、真のハワイアンのことを指します。
この旗は現州旗がハワイ国旗に制定される前の
1843年にイギリス人により使用禁止になっていますが
今もハワイアンの間ではこの旗こそハワイの旗だと考えている人もいます。
ハワイアンはハワイが自国であるにもかかわらず少数派で
国や文化や言葉を取り上げられてきた歴史があります。
そのため、カナカ・マオリの旗はネイティブ・ハワイアンそのものを表すものでもあります。
ハワイアンの集会などでは
この旗や、現ハワイ州旗を逆さまに上げている様子を見ることがあります。
国旗の逆掲揚は、国家の存亡に関わるS.O.Sなどの意味があり、
ハワイ王国が転覆させられたという歴史を表しているのでしょう。
(※ハワイ併合が違憲であったことに対しては、1993年11月クリントン大統領が正式に謝罪しています。)
その他のハワイの旗
ハワイ王国第7代カラーカウア王の時代は、「ロイヤルスタンダード」という旗が使われていました。
8本の白・赤・青のストライプの真ん中に
コート・オブ・アーム(ハワイ王国章)が入ったもの。
また、白地にコート・オブ・アームが入った旗は、カラーカウア王の旗だったそうです。
7月31日は、ハワイ初のハワイアンの血族の知事、
ジョン・ディビッド・ワイヘエIII(John David Waiheʻe III)氏が制定したハワイのフラッグ・デー。
祝日ではありませんが、上記のようなハワイの歴史を踏まえると
ハワイでは大切な日だということがわかりますね。
のんびりした観光イメージのハワイですが
実は複雑な歴史があることを知るとまた違うハワイの一面を楽しめますよ!
ではまた。
A hui hou!