意外と知られていない!?ハワイの伝統的なアロハシャツ「パラカ・シャツ」とは?
Aloha mai kākou!
皆さま、アロハ!
ハワイには、ハワイのチェック柄があります。
アロハシャツの原型となったとも言われる「パラカ・シャツ」の格子柄を、パラカとかパラカチェックと呼びます。
今回は「パラカ・シャツ」についてお話しますね。
もくじ
歴史が深いハワイの衣類!
もともと古代ハワイには布がなく、樹皮を薄く伸ばして布の代わりにしていました。
それが、カパ(ポリネシアではタパ)と呼ばれるものです。
時代は進んで、19世紀に始まった、ハワイのサトウキビ・プランテーション農業では、各国から労働者がハワイへやってきました。
その労働者たちが、作業着にしたものの中に、「パラカ・シャツ」がありました。
「パラカ・シャツ」とは厚手の綿生地に、白と紺のチェックの格子柄のシャツです。
ちなみに2018年は、日本人がプランテーション移民としてハワイへ渡って150周年という記念の年です。
たくさんの種類の説があるパラカ・シャツの起源!
パラカ・シャツの起源は諸説あります。
アメリカの開拓者達が着ていたサウザンドマイルシャツ(Thousand-mile-shirt)説や、ハワイに来る英米の船員が着ていた、フロック・シャツがルーツ説など。
「フロック」が訛って「パラカ」になったとか、
「チェック」柄が訛って「パラカ」になったとか、
「ブロック(格子模様)」が訛って「パラカ」になったとか、
真偽のほどは今となってはわかりませんが、丈夫で長持ち、日本人労働者たちも見慣れた絣(かすり)模様にも似ていることもあり愛用したそうです。
プランテーション労働者以外にも、パニオロ(ハワイアンカウボーイ)達にも大流行しました。
ハワイの上流階級もワードローブに取り入れてパラカ・シャツはカラーが豊富
しばらくすると、パラカ・シャツはハワイそのものをイメージするものとして、労働をしない人々にも広まっていきます。
ハワイの上流階級もワードローブにパラカ・シャツを取り入れるなど市民権を得ていきました。
惜しくも1995年閉店した、ワイパフの「アラカワ・ストアー」は、パラカ・シャツの専門店として1909年創業し、長い間多くの方に愛されてきました。
後に伝統的な紺と白の柄だけでなく、赤・緑・黒・紫やピンクなどのカラフルなパラカ柄も取り扱うようになりました。
ハワイではサンタクロースの衣装もパラカ?
毎年、アウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾート・ホテルでは、海からサンタクロースがカヌーでやって来るイベントが開催されます。
こちらのサンタクロースは赤いパラカの衣装がなんともハワイらしいですよね。
洋服だけでなく、ハワイの文化であるフラの衣装にもパラカ柄は使われます。
それだけ、ハワイでは親しまれている柄なんですね。
アロハシャツやムウムウの柄が「派手すぎて日本では着られない!」という方には、パラカ柄はおすすめです。
ではまた!
A hui hou!