ネコなのイヌなの?ハワイのアザラシ「モンクシール」

ネコなのイヌなの?ハワイのアザラシ「モンクシール」

参照:Waikiki Aquarium

Aloha!
皆さん、アザラシはお好きですか?
ハワイのアザラシはハワイアン・モンクシールと呼ばれ、ハワイ固有種の絶滅危惧種でもあります。

ハワイは世界中でも、絶滅危惧種の多い場所で400種以上の動植物が危機的状況とも言われています。

モンクシールとは?

モンクシールのモンクは修道僧、シールはアザラシを意味します。
現在ハワイ諸島に生息しているモンクシールは、1,400頭ほどと言われています。

そのほとんどが北西ハワイ諸島にいるため簡単には見られません。
でも、運が良ければカウアイ島とオアフ島のビーチでも見ることができます。

ハワイのアザラシはネコかイヌか


参照:@noaafisheries

ハワイアン・モンクシールは、ネコ目・アザラシ科・モンクアザラシ属に分類されます。
ネコ目ということは、ネコだと思いますよね。

ところが、ハワイ名は「イリオ・ホロ・イ・カ・ウアウア=海を走る犬」なので、ハワイアンにとってはイヌなんです。
理由としては、古代ハワイにネコはいなかったからです。
名前を付けるときに、犬として命名する習慣があったのかもしれません。

頭数激減の理由


参照:@noaafisheries

彼らが絶滅危惧種になってしまったのは、19世紀に乱獲されたからです。

モンクシールは、繁殖に時間のかかる動物なので、20世紀に入ると保護活動が始まりました。
しかし、乱獲やサメの襲撃、環境汚染などによって命を奪われていきました。

ビーチでのんびりゴロゴロしている姿の裏には、こんなシビアな背景があるのですね。

がんばれ赤ちゃんモンクシール


参照:noaafisheries

良いお知らせもあります。
2018年の調査によると、過去最高の30頭の赤ちゃんモンクシールが誕生しました。
子育てはビーチで行われますので、運が良ければ赤ちゃんモンクシールを見られます。

実際、2019年7月もコオリナのラグーンでモンクシールの子育てが目撃されています。
モンクシールには、一定距離以内に近寄ることは禁じられていますので、遠目に見守ってくださいね。

さらに、9月には4頭の赤ちゃんモンクシールが保護されたというニュースがありました。
本当は自然のままが一番なんでしょうが、4頭は低体重で、この後の冬(雨季)を越すのは厳しいとの判断でハワイ島の施設へ移送されました。
たくさんの赤ちゃんモンクシールが、すくすく育ってくれることを期待します。

目標3,400頭だそうです。
がんばれ!

マルヒア・コジマ
著者:マルヒア・コジマ
ロケラニ・ハワイアン・カルチャー・ラボ主宰 ふと手にした"マナ・カード ハワイの英知の力"をきっかけに古代ハワイへの探求がはじまり、今や古代だけでなく、ハワイの文化・歴史・神話・雑学を、大学の特別講義や各地のカルチャースクールなど、飛び回り語っています。ありがたいことに、はや14年。 約5,000件のサンプルから統計を取った、独自のマナ・カードの解釈を理論的に教えており、日本だけでなく現地ハワイにも生徒を持つマナ・カード講師の顔と、 そのマナ・カードを使ったセラピーでは、世界各地にクライアントが存在する、行列の出来る熱血マナ・カードセラピストでもあります。 古代ハワイの叡智(フナ)を残していく事に情熱を傾けています。 ブログ  マナ・カードとハワイアンカルチャー インスタグラム

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