【徹底解説】ハワイ定番お土産はアボリジニの聖なる実
Aloha mai kākou!
みなさまアロハ!
1月末から2月14日までは、日本ではバレンタイン商戦!
毎年たくさんの種類のチョコを見るだけでも楽しいですし、もちろんもらうのも嬉しいですよね。
みなさんは今年どんな種類のチョコを食べましたか?
ハワイで「チョコ」といえば、お土産の定番「マカダミアナッツチョコレート」を思い浮かべる方も多いですよね。
今回はハワイのマカダミアナッツチョコ、通称「マカチョコ」のルーツをご紹介します。
どこの国のお土産?
海外旅行のお土産に、「マカチョコ」をもらった経験のある方は多いと思います。
ハワイはもちろん、オーストラリア、サイパン・グアムなどのミクロネシア、台湾、タイ、インドネシア、ドバイ、ロシア・サンクトペテルブルグ、中国…
いったいどの国の名産なの?!と思うくらい。
大元をざっくり分けるとだいたいオーストラリア製とアメリカ製に分かれます。
(インドネシア製と記されているものもあります。)
ハワイはアメリカなので、オーストラリア対ハワイという感じでしょうか。
オーストラリア先住民のごちそう
チョコにくるまれているマカダミアナッツはマカダミアの木の実です。
マカダミアは太古からオーストラリアのクイーンズランドの辺りに生息していたため、「クイーンズランド・ナッツ」とも呼ばれます。
そう、実はオーストラリア原産。
先住民のアボリジニの神聖な木の実で、ごちそうなだけではなく儀式などにも使われたそうです。
それがなぜハワイ土産になったのでしょう?
最初は防風林としてハワイへ
1880年代、本国オーストラリアでもマカダミアナッツは農園で作られるようになり、だんだん商業栽培されていきます。
その頃ハワイへは、サトウキビの風よけとして持ち込まれました。
ハワイではサトウキビ農園が盛んな頃なので、マカダミアの木は脇役です。
その後、食用として使える!ということで、ハワイでも栽培されることになります。
ハワイ大学の協力のもと、時間をかけて品種改良がなされ、またハワイ州政府の後押しもあり、サトウキビやパイナップル、コーヒーを押しのけて1950年代には作付け面積1位にまで登り詰めました。
そして、本国オーストラリアよりも有名になったのは、お土産のマカダミアナッツチョコレートがハワイで作り出されヒットしたからです。
マカチョコの老舗ハワイアンホースト社
ハワイ、マウイ島の日系3世、マモル・タキタニさんは誰も食べたことがないような、素晴らしいお菓子を作るのが夢でした。
妻のアイコさんの協力のもと、マカダミアナッツに最も合うチョコのレシピを研究。
完成したレシピを持ってホノルルへ。
1927年創業の「エレン・ダイ・キャンディーズ」社を買い取り、社名を「ハワイアン・ホースト」社としました。
マカダミアナッツに、特別レシピのチョコレートをかけたマカダミアナッツチョコレートの老舗「ハワイアン・ホースト」社の誕生です。
そう「マカチョコ」のルーツは日系人なんですね!
こだわりのレシピ
あの暑いハワイで買って持ち歩いてもチョコが溶けない工夫、甘さを抑えかつお菓子のような食感、マカダミアナッツを最大限に生かす工夫、食べる人全てをとろけさせるチョコレートの魅力、このこだわりのレシピは50年以上経った今でも受け継がれています。
ルーツを知ってから食べると、さらに美味しくいただけるのではないでしょうか。
では今回はこれまで。
A hui hou!