IRONMANはきつくて辛くて厳しくて、そしてサイコーだな!

IRONMANはきつくて辛くて厳しくて、そしてサイコーだな!

 引用元:IRONMAN Photo Galleries

これまで3回に渡ってお届けしてまいりました、カルイアコナで開催されたトライアスロン世界選手権のレポート。
前回はレース観戦の楽しみ方から、ほっとひと息コーヒーブレイク@老舗のおいしいカフェ情報を、そして過酷なアイアンマンレースを見事、完走されたばかりの3人の選手に、スポーツを通して感じるコナの風について詳しく語って頂きました。
体重の軽い女性ならレース中に反対車線に吹き飛ばされることもあるなんて!!!
伺っているだけでも、その風の凄まじさにドキドキしましたね。
コナ旋風を体感したい人はこちらを先にどうぞ。

しかし、なぜ仕事もしながら厳しい練習も重ね、トライアスロンに挑み続けるのか?そして何故コナを目指すのか?魅力はなんなのか?
前回に引き続き、コナ出場のアスリート山内さんに、お話をお伺いしてきました。

アイアンマンの素顔に迫る

山内さんは今年でコナ出場は6回目。
26歳の頃からトライアスロンをやり始め、今年で29周年を迎える鉄人。
愛車はアトリエ・ドゥ・キャファという大阪のショップのIF9000Zというブランドに10年乗っておられます。

写真ご本人

鉄人の中身はこんな人

はじめたきっかけを教えてください。

はい。きっかけは、スポーツジムですでにトライアスロンをやっていた人から「女の子にもてるよ!」と勧められて!
本気度Maxになって頑張りましたが、実際はまったくもてず・・・むしろ気持ち悪がられたような。
というのも当時は海水パンツがブーメランでそのまま走ってましたから(笑)

お仕事と練習の両立はどのように?

仕事は自営で小さな会社を経営しています。
以前はサラリーマンでした。
とにかく多忙で時間がないので、平日のトレーニングは出勤前の1時間〜1.5時間でやりくりして主にランとバイクをやります。
夜は原則としてやりません。
暗くなってからのトレーニングが好きではないのと、早くお酒が飲みたいからです(笑)
土日はランとバイクの長距離練習を。
ランはだいたい20-25km。
バイクは120-180km程度をやります。
追加でスイムもやります。

鉄人たちにとってのコナの位置づけ

なぜ、毎年コナを目指すのですか?

トライアスロンを始めた時からコナ出場が目標でした。
実は僕、コナのあるハワイ島はおろか日本で有名なオアフ島にも行ったことがなく、そこがどんな場所か全く知らなかったんですけどね。
で、なぜコナかというと、そこで競われる距離がスイム3.8km、バイク180km、ラン42.2kmで、アイアンマン世界選手権であり、トライアスロン最高峰の大会だと思うから。
通常のアイアンマンを完走するだけでも並大抵の努力ではできませんが、コナに出場するには、さらにけた外れな努力が必要な大会だからです。

コナに出るには特別な資格がいるそうですね。

さきほども言いましたが、コナは、アイアンマンの最終的な世界選手権大会(World Championship)ですから、出場権を得るために、世界各地で開催される予選会で、各年代別カテゴリー(5歳刻み)の上位に入らなければいけません。
そのうち数大会は「アイアンマン70.3」と呼ばれる、本来のアイアンマンの半分の距離のレースとなります。
大会毎に一定の出場枠(スロット)が割り振られており、大会によって25-75程度とスロットの数が異なります。

これまでどんな予選会を経験してこられましたか?

最初にアイアンマンに出たのは1995年のアイアンマン・ジャパン。
それから国内外で30を越えるレースに出場してきました(コナも含む)。
場所は、国内はもとより、韓国、中国、マレーシアなどのアジア圏や、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ。
遠くはスペインのランサローテ島やスウェーデンのカルマルという地方都市で行われた大会です。
もちろん、海外遠征ですから観光を兼ねて(というより、むしろそちらをメインに楽しむ)という場合もあります。 

コナ出場権獲得はやはり大変ですか?

これだけ出場して権利獲得数は7回ですから出場率はよくないですね。(一度は諸事情でDNS)
いつも苦労の連続です。
スロットの少ない大会では自然と争いが激しくなりますし、年代が上がれば参加者も減りスロットの数も少なくなります。

ここ5年はスロット数が1-3の枠内で闘ってきました。
自分の場合は三種目の中でスイムが苦手で、バイクとランが得意なので、いつもスイムで出遅れて、バイクでかなりのところまで追い上げ、ランで逆転するというパターンですが、それがすごくしんどいです。
ランの後半など心臓が飛び出そうな感じで走っています。
ほんとはスイムもっとうまくなって先行逃げ切りをしたいんですが・・・

鉄人流ハワイの楽しみ方

レース以外、ハワイではどんな風に過ごされていますか?

コナは世界選手権ではあるものの、一方ではこれまで頑張った自分へのご褒美とも考えています。
何しろ予選を抜けるのは本当に熾烈な闘いなので。
競技自体の距離もハンパないですし。
なので、最近は気楽に考えて、全力を尽くしてレースを行いながらも、記録(タイムや順位)のことは考えないでレース自体を楽しむようにしています。
楽しみといえばタップでコナビールが飲めるコナブリュワリーや点在するコーヒー農園を訪れることですね。
個人的にコナコーヒーは好きですが日本で飲む・買うとすごく高いので、この機会に農園を訪れたりしてまとめ買いして帰ります。

プルメリア・ハワイアン・キルト・アウトレット/Plumeria Hawaiian Quilt Outle アクセス+店舗情報

コナ・ブリューイング・カンパニー/Kona Brewing Company

住所:
74-5612 Pawai Pl, Kailua-Kona, HI 96740
電話番号:
+1 808­-261-1000
営業時間:
[日~木]  11:00~21:30 
[金・土]  11:00 – 22:00
定休日:
無休
URL:
http://konabrewingco.com/our-beers

アクセスやホテルなどについてアドバイス

ツアーではなく個人手配でいきました。掛かった費用は家族二人分の飛行機と宿泊(コンドミニアム)を手配し40万円ほど。
大会期間中の宿泊費はここ5年ほど高騰の一途を辿っています。
今回はKona Coast Resortに泊まりました。
クオリティは十分満足でした。
何でも揃っていて(食器洗浄機まで)、室内も清潔でした。
接客は部屋に直接チェックインするのでわかりません。
Wi-Fiありましたが弱くて使えませんでした。
国際便での自転車の輸送は年々制限が厳しくなっています。
主にサイズの問題が大きいので、乗る飛行機会社の規定を予め調べて対応することをお勧めします。
今回自分が使ったハワイアン航空の場合は自転車というだけで一律15,000円が徴収されました。

宿泊先のコンドミニアムの様子

これだけは伝えておきたいこと

IRONMANはきつくて辛くて厳しくて、そしてサイコーだな!
この大会はハワイ島の最大イベントであり、コナの街が一年で一番賑わう期間です。
トライアスロンをやったことがない、知らない!という方も、ぜひ一度観光の一つとして見に来ることをお勧めします。
きっと今までにない光景に息を飲むような体験ができることを保障致します。

お話は以上となります。

レース明けには奥様とお二人でたっぷり観光を楽しんで戻ってこられたそう。
余裕のある鉄人振りで羨ましい限りです。
写真はコナから車で100分ほどにあるHilo地域にある観光スポット“レインボー滝” 

さてレースから、もう約一か月も時が過ぎ去りました。
トライアスリートはタイムマネージメントが重要で、仕事も練習も両方しっかりこなさなければ、なかなか上位は目指ません。
帰国してもうすでに次のレースに照準をあてて、練習を再開されているという山内さんにはハワイだけでなく、その魅力的な生き方も教わったような気がします。
ありがとうございました。

Rinko.S
著者:Rinko.S

Office Astro Writing Blog:Rinko’s Diary
Part Time Triathlete and Full Time Dreamer.
”焦らずゆっくりマイペース” をモットーにトライアスロンを楽しむ水陸両用ライター。
スポーツ×書くことが好きで、主にweb媒体を中心に記事を寄稿してきました。
2015年~自ら企画編集プロダクションを立ち上げ、現在フリーランスとして活動中です。
優しい言葉で誰にでもわかり易く心が伝わる記事を提供するよう心掛けています。
半径100km以内なら、いつでも自転車に乗って取材に駆けつけるバイタリティーを持ち、
ご用命とあらば、山の中を走り、海の中を潜り、世界中を飛んで参ります。
自慢できることは、面白そうなコト・モノを探し出す嗅覚が鋭いこと。