いま聴きたい 素敵な音楽を奏でるハワイのミュージシャン

いま聴きたい 素敵な音楽を奏でるハワイのミュージシャン

参照:@Taimane

コロナの影響でハワイへ行きづらくなっている今、ハワイをなるべく身近に感じていたいという方は多いのではないでしょうか。
そこで今回はハワイを思い起こさせる素敵な音楽を聴かせてくれるハワイアンミュージシャンをご紹介します。

ライアテア・ヘルム/Raiatea Helm

美しいファルセット(高音域の裏声)が魅力のライアテア・ヘルムは2002年に16歳でデビューし、次世代のハワイの歌姫と呼ばれた女性シンガーです。

オアフ島で生まれ、モロカイ島で育った彼女は3歳の頃からフラダンスを始め、ハワイの伝統文化を深くリスペクトしています。

ウクレレを弾きながらファルセットで歌うそのスタイルは、ライアテアの叔父で70年代の偉大なミュージシャンでもある、ジョージ・ヘルム譲り。

2003年にアルバム『Far Away Heaven』をリリースすると、同年の「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」で新人賞に加えて女性ボーカリスト賞も受賞し、ハワイの音楽会に旋風を巻き起こしました。

ケアリイ・レイシェルとのデュエットも披露している2004年リリースのセカンドアルバム『Sweet&Lovely』は、2005年の「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」で4部門を受賞しました。

彼女の魅力あふれる美しく透き通った歌声が聴けるオススメの1曲は、セカンドアルバムに納められた「Alika」!
伸びやかな歌声が、フラ・ダンサーなら誰もが知るハワイ音楽界の大御所中の大御所ジェノア・ケアヴェを彷彿とさせる1曲です。

ハワイアンスタイルの彼女の歌声も素晴らしいですが、ジャズ・シンガーとしての才能も彼女の魅力のひとつです。
セカンドアルバムの「Hāʻole Hula」など、ハワイアン・ソングをジャズ・アレンジした曲もぜひ聴いてみてください。

ライアテア・ヘルム オフィシャルウェブサイトはコチラ

ジェフ・ピーターソン/Jeff Peterson

ジャズやクラシックの要素に、ハワイ伝統のスラックキー・ギターを融和させた演奏が国内外で高い評価を受けているギタリスト、ジェフ・ピーターソン。

マウイ島のパニオロ(カウボーイ)の実家に育った彼は、父親の影響を受けてスラック キー・ギターを弾き始めました。

ギタリストとしてのデビューは2003年のファーストアルバム『Kahealani』。
そして2007年にリリースした4作目となるアルバム『Pure Slack Key』で、同年の「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」で最優秀インストゥルメンタル・アルバム賞を獲得しました。

その後もハワイでリリースしたアルバムは、3作品連続で最優秀スラックキー・アルバム賞に輝いています。

また世界最高峰の音楽賞である「グラミー賞」にも2度ノミネートされ、「グラミー賞」を受賞したコンピレーションアルバム2作品にも参加しています。

そうした活躍からハワイを代表するアーティストとして知られるようになり、2011年公開の「ファミリー・ツリー」では彼の曲5曲が使われました。
アーティストとのコラボにも積極的に取り組み、ネイサン・アヴェアウやエイミー・ハナイアリイなどのアーティストと曲を発表しています。

スキマスイッチの代表曲「奏(かなで)」や「全力少年」など、JPOPのカバーにも取り組んでいるジェフ・ピーターソン。
彼の心地よいギターサウンドをぜひ聴いてみてください。

ジェフ・ピーターソン オフィシャルサイトはコチラ

カラニ・ペア/Kalani Pea

ハワイアンミュージックに留まらない多彩な音楽性の幅広さと魅力的なバイタリティでハワイのミュージックシーンに存在感を示しているカラニ・ペア。

ハワイ島ヒロ出身の彼は、ハワイ島プナ地区にあるハワイ語学校「ナヴァヒオカラニオプウ」を卒業し、英語が第2言語というハワイ語ネイティブです。

父や叔父、叔母がミュージシャンと音楽が溢れていた家に育った彼が歌い始めたのは4歳のころのことで、言語障害の症状があった彼に歌うことを勧めたのは母親でした。
合唱団に入って音楽を学んだ彼はやがてカラオケ・コンテストなどに出場するようになりました。

大学卒業後はカメハメハ・スクールで教鞭をとったりリサーチの仕事をしたりしていましたが、現在のマネージャー&パートナーにデビューを勧められました。

資金を集めレコーディング・スタジオに入った彼は1stアルバム「E Walea」でデビューを果たしました。
そしてなんとこのデビューアルバムが第59回グラミー賞にハワイから唯一ノミネートとなり、「最優秀リージョナル・ルーツ・ミュージック・アルバム賞」を受賞する快挙を成し遂げたのです。

クラシックミュージックをはじめ、ミュージカルやソウルなどあらゆるジャンルの曲を歌いこなす歌唱力をぜひご自分の耳で確かめてみてください。

カラニ・ペア オフィシャルサイトはコチラ

タイマネ/taimane

高度な演奏テクニックとロックンローラーのようなステージ・パフォーマンスが魅力の女性ウクレレプレイヤーの「タイマネ」。

父が持ち帰ったウクレレに一目惚れした彼女はそのときまだ5歳。
ロックスター気取りで激しくウクレレをかき鳴らし弦を切ってしまったというから、現在のステージでのパフォーマンスはその頃からのものなのでしょう。

弦が切れてしまったウクレレを父親に見せるとウクレレを習わせてもらうことになり、ロイ・サクマ・ウクレレ・スクールに通い始めました。

みるみるうちにウクレレが上達していった彼女は6歳の時にウクレレの先生のステージに参加し、数々のコンテストでも優勝しました。
11歳になると路上ライブで腕を磨きながら、あこがれだったジェイクシマブクロやオータサンこと、ハーブ オオタからウクレレを学びさらに腕を上げていきました。

13歳でハワイのレジェンド「ドン ホー」に見いだされてショーに出演。
こうして14歳になった2005年、念願のファーストアルバムとなる「Loco Princess」でデビューを果たしました。

サモア語で「ダイヤモンド」の名を持つ彼女の魅力は、身体全体でウクレレをプレイしているそのパフォーマンス。
ぜひ一度カマカの5弦テナーウクレレをダイナミックに演奏する彼女の姿をYouTubeなどでご覧ください。

タイマネ オフィシャルサイトはコチラ

今回ご紹介したミュージシャンはシンガーやウクレレプレイヤー、スラックキーギタリストとバラエティ豊かです。
配信サイトなどでも聴くことができるアーティストばかりですので、彼、彼女たちの素敵なハワイアンミュージックを聴いてみてくださいね。

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