【ハワイ島】コナ国際空港～ワイピオ渓谷「ドライブモデルプラン」
日本からコナ国際空港への直行便で便利になったハワイ島。その島内を観光するにはレンタカーは欠かせない。今回は空港から出発してワイピオ渓谷まで結ぶドライブモデルプランを提案する。
もくじ
マウナ・ラニ／Mauna Lani
まずは州道19号、クイーンカアフマヌ・ハイウェイを30分ほど北上して、「マウナ・ラニ」へ向かおう。ハワイ語で「天国に手が届く丘」の名を持つこのエリアは、日常を忘れさせてくれるリゾートホテル「マウナ ラニ ベイ ホテル＆バンガローズ」も建っている。ハワイを代表するマウナケア、マウナロア、さらにマウイ島のハレアカラなど5つの山の“ピコー”（ハワイ語でへそ、中心）と呼ばれ、古くから万物が持つ霊力「マナ」が宿る場所としても知られている。
今では世界の3大パワースポットのひとつとしても有名だ。また王族の保養地だった場所で、食事や儀式で使う魚が養殖された6つの美しいフイッシュポンドが今も残っている。その隣の「カラフイプアア・ヒストリックパーク」では、岩に絵文字を刻んだペトログリフが3,000箇所に見られる。差し込む太陽の下で写真を撮るとその人のオーラが写るという洞窟住居もあるので、自分がどんな色のオーラを持っているのか映してみるのもおもしろい。リゾートホテルの宿泊客でなくても自由に見学できる、見所が多いスポットである。
マウナラニベイ・ホテル＆バンガローズ／Mauna Lani Bay Hotel & Bungalows
- 住所：
- 68-1400 Ｍauna Lani Drive,Kohala Coast
- 電話番号：
- 808-885-6622
- 営業時間：
- 24時間
- 定休日：
- 無休
パーカーランチ・ストア（パーカーランチ・センター）／Parker Ranch Store（Parker Ranch Center）
次は1847年に作られたアメリカで最古の牧場「パーカーランチ」のお膝元、ハワイ語で「赤い水」の意味を持つワイメアの街を目指そう。州道19号を道なりに進み、マウナ・ラニからはおよそ30分のドライブだ。この街には大きなショッピングセンターが2つあるが、訪れてほしいのは「パーカーランチ・センター」。このショッピングセンターの「パーカーランチ・ストア」は、パーカーランチに関するアイテムが揃っているパニオロ・ショップで、広い店内には本格的なウェスタンアイテムが並んでいる。注目してほしいのはベルトで、今では貴重になってしまったアメリカ製のベルトがずらりと並んでいる。そのデザインもいかにもカウボーイスタイルといった商品から、プレーンで日常でも使えるデザインのものまで揃っており、希望すれば名前を入れてくれるサービスも。ショッピングセンター内にはお土産ショップなどもあり、珍しいキアヴェのハチミツなども販売されている。フードコートやコーヒーショップもあるので、ドライブ休憩を取るにはお勧めだ。
パーカーランチ・ストア／Parker Ranch Store
- 住所：
- 67-1185 Mamalahoa Hwy E126, Waimea
- 電話番号：
- 808-885-5669
- 営業時間：
- 9:00～18:00、日曜 9:00～17:00
- 定休日：
- 無休
テックスドライブイン／TEX Drive In
ワイメアを出発し州道19号を東に進むと、20分ほどで「テックスドライブイン」に到着だ。ここはハワイ州で一番美味しいといっても過言ではない「マラサダ」が人気のドライブイン。マラサダはポルトガル語でおおざっぱや不細工を意味するお菓子で、この店はポルトガル移民のテイシェイラ・ファミリー（Texeira Family）が1969年に創業した老舗ドライブインだ。店内正面に注文カウンターがあり、その横にあるガラス張りのキッチンでは美味しそうなマラサダが調理され、注文するとできたて熱々のマラサダを提供してくれる。
珍しい正方形のマラサダはプレーンの他、パイナップルやグァバなど10種類ほどのフレーバーを選べる。サクッとした歯触りともちもちとした食感のマラサダを淹れたてのコナコーヒーと一緒に食べれば、ほっぺたが落ちることは間違いないだろう。マラサダの他にも地元の牛肉を100％使ったハンバーグやロコモコ、オーガニック野菜をたっぷり使ったサンドイッチやプレートランチなどもあるので、お腹をすかせて訪れたいドライブインだ。
テックスドライブイン／TEX Drive In
- 住所：
- 45-690 Pakalana St. Hwy 19 Honokaa
- 電話番号：
- 808-775-0598
- 営業時間：
- 6:00～20:00
- 定休日：
- 無休
ホノカア・タウン／Honoka’ Town
テックスドライブイン前のパカラナ・ストリートを北へ2、3分走ると、ホノカアの街中を通る州道240号、通称ワイピオロードへと出る。この街は2009年に公開された日本の映画『ホノカア・ボーイ』の舞台となったことでも知られており、古くに建てられた建物が今も数多く残り、スタルジックな街並みが印象的だ。1930年に日系移民タニモト・ファミリーが建てた「ホノカア・ピーブルズ・シアター」は1988年に閉館したものの、1990年に売却されるとリノベーションされ、映画館や音楽のイベントが開催され再び地元民の憩いの場となった。
「シンプリーナチュラル」はこの街で古くから営業を続けているカフェで、ヘルシーな食材を使った体に優しい食事や飲み物が楽しめる店。料理が出てくるまで時間がかかることもあるが、それさえも楽しみたいと思えるカフェだ。イタリアン・レストラン「カフェ・イルモンド」はホノカアを訪れるイタリア人も絶賛する料理を提供する。店の奥にあるピザ釜で焼くピザは絶品だ。時間がゆったりと流れるこの街は、車を降りてのんびりと散策を楽しんでほしい。
ホノカア・ピーブルズ・シアター／Honoka’a People’s Theatre
- 住所：
- 45-3574 Mamane St, Honokaa
- 電話番号：
- 808-775-0000
- 営業時間：
- 7:30～19:00、土・日曜 8:00～20:00
- 定休日：
- 月曜
ワイピオ渓谷／Waipio Valley
ホノカアからワイピオロードを北へ15分ほど進むとワイピオ渓谷へ到着する。渓谷を流れるワイピオ川が蛇行していることから、ハワイ語で曲がりくねる水の意味を持つこの谷は、王家の谷とも呼ばれている。カフナ（予言者）の予言によってハワイ島を治める実力者から命を狙われていた幼少期のカメハメハ1世が、母親から離れて暮らしていた場所として有名な場所で、古代ハワイの王家のある首都であり、また霊廟のある聖地ともされている。1949年と1979年には大津波に襲われたが、誰一人犠牲者が出なかったのも「マナ」に守られていたためといわれている。
谷の駐車場からククイハエレ・ロードを5分ほど戻った場所にあるワイピオバレー・アートワークスからは、1日4便、簡単に谷底へ降りられるワイピオバレー・シャトルが運航している。これを利用して谷底に降りれば、展望台からは見ることのできない落差390メートルのヒイラヴェの滝を見ることもできる。穏やかな風と川のせせらぎ、タロイモ畑が広がる谷底を訪れれば、そこには古きよきハワイの風景が残っているのだ。
ワイピオ渓谷／Waipio Valley（ワイピオバレー・アートワークス）
- 住所：
- 48-5416 Kukuihale Road Kukuihale
- 電話番号：
- 808-960-1804
- 営業時間：
- 9:00～15:00
- 定休日：
- 日曜
北回りでハワイ島を巡るドライブプランを案内した。紹介したのはハワイで初めて車を運転する人にも比較的安心して走れるコースだ。しかし、ハワイ島北側には魅力的なスポットがまだまだ沢山ある。この記事を参考に、あなただけのドライブプランをつくり、ハワイ島でのドライブを楽しんで欲しい。
