アロハ！

今週の担当は、ハワイアンカードスクール公認ティーチャー　Natsuko　です。

あなたのマナ（スピリチュアルなエネルギー）が虹色に輝くように、ハワイの光と風に乗せてメッセージをお届けします。

カードのメッセージ

今日のカードは、「パパ＆ワーケア」です。

ハワイ神話では、地の母パパと天の父ワーケアとの交わりでハワイ諸島が生まれたと伝わっています。

ワーケアが妻パパの不在を狙って他の女性と夜を過ごし島々が生まれるなど、神さまも裏切りや嫉妬とは無縁ではなかったようです。

このカードからの今日のメッセージは、「愛だけを与える」。

最も身近な相手との関係は、もっと広い世界との関わりの縮図です。

相手の言葉や態度に関わらず、あなた自身は傷つけない、嘘をつかない、愛だけを与える、と誓いましょう。

何がやって来たとしても、共にいることも離れることも、どんな感情で過ごすかも、あなたは自分で選ぶことができます。

こぼれ話

古代ハワイの収穫祭であり税の徴収の時期でもある「マカヒキ」は、農業・豊穣・平和・癒しを守護する神ロノが再び現れる季節です。

マカリイ（プレアデス星団）が日没後の空に昇る10月後半から始まり、2月初めまで人々はあらゆる仕事を離れます。

仕事、戦い、政治を司る神クーの季節から、恵みの雨を降らせて肥沃な大地へと再生する神ロノの季節へ交代するのです。

 

ハワイ島では最初の夜に海岸に灯りがともされ、人々は晴れ着を着てやってくると身に付けた服を脱いで海へ入り、泳いだり、愛を交わしたり、たき火の側でおしゃべりしたりして夜が更けていきました。

これは次の季節へと移行するための浄化の儀式「ヒウワイ」です。

夜が明けるとケアラケクア湾の砂浜にはロノの像が現れました。

長い柱の先には小さなロノの頭が彫刻してあり、その下の十字になっている部分には白いタパ（樹皮布）が掛けられ、羽のレイやシダ、鳥を模した飾りが付いています。

ロノの像は島中を巡り、地区の境界に来るとその場に立てられ、工芸品や食料が集められます。

供物の一部は税として徴収され、残りは人々に分配されました。

 

「マカヒキ」の終わりには儀礼的な戦いが行われて、ロノから臣民を代表して王が土地を奪還します。

島中を巡ったロノの像がケアラケクア湾に戻ってくると、お供の者と戦士を従えた王がカヌーで上陸します。

ロノの像の前に立ちはだかる戦士の一人が走ってきて、２本持っているやりの１つを王に向かって投げると、王の側の戦士がそれをかわします。

残ったやりは投げられることはなく、通り過ぎる王にわずかに触れるだけです。

こうして王が神ロノから土地を取り戻すと、神クーの神殿も改修され清められて再開されました。

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