まるでバンド結成?!旅は準備から楽しい
こんにちは。
Moonbow Chaserメンバーによるリレーが一巡しまして、再びサトです。
旅もバンドもまずはメンバー探し
夜の虹・ムーンボウの存在を知るやいなや、突き動かされるように情報をかき集め、ムーンボウを探しに行くことを決意した僕。
旅の目的が決まって、さて、次にすることは?
ドラクエしかり、ワンピースしかり、旅の仲間探し!
まずはムーンボウを知るキッカケを作ってくれた、デザイナー・るか君。
僕と旧知の仲でもある彼は料理上手、そして運転上手、おまけに酒豪!
旅の仲間に一人は欲しい、頼もしい男です。
“本物のムーンボウに出会って、そこから得たインスピレーションを元に新たなデザインを生み出す”ーそんなデザイナーらしいテーマも掲げながら旅に参加してくれることに。
そして僕のアーティスト写真を撮ってくれている写真家・インテツさん。
中性的な見た目と柔らかな人柄、その奥に見え隠れする男気と情熱。
出会ってから日は浅かったけど、直感的に「ムーンボウは彼に撮ってもらいたい!」…そう感じてお誘い。彼も即答で旅に合流してくれました。
これって、お仕事のオファーではないのです。
でも、趣味のお誘い、というのもシックリこなくて。
妙にワクワクドキドキして、やらずにはいられない、何だか懐かしいこの感じ…。
「あ!これ、バンドと同じだ!」
僕の音楽人生は、バンド活動への憧れからスタートしました。
そしてここから始まるムーンボウ探しの旅も、10代の頃に初めてバンドを結成した時と同じ、強烈なワクワク感があったのです。
Moonbow Chaser の由来とは?
バンドメンバーが集まったらバンド名を決めるように、僕らの旅にも名前が欲しい。
バンドは世界中に星の数ほどあるけれど、メンバーの想いが深く込められたバンド名もあれば、とにかくインパクトやカッコいい響きを重視して付けられたバンド名、本当にそれぞれなわけです。
そんな中、虹に関する本を読んでいると”Rainbow Chaser”という言葉に出会いました。
これは「空論家」「夢想家」「実現しそうにない夢を追って時間を過ごす人」という風に、少しネガティヴな意味合いで使われることもあるみたいだけれど、僕にとってはロマンを感じる、とても美しい言葉に思えて。
そして、この”Rainbow Chaser”の”Rainbow”を、「超」が付くほどの縁起モノである”Moonbow”に差し替えてしまおう!と。
最高の祝福であるムーンボウを追い求める旅は、こうして”Moonbow Chaser”と名付けられました。
普通の虹よりも、遭遇することが遥かに難しいと言われる夜の虹・ムーンボウ。
「もしムーンボウにすぐ出会えなくても、出会えるまで何度も旅しちゃえばいいよね!」
そう言い合えること自体が僕らにとっては楽しさであったし、まるで新バンドを結成したかのような嬉しさがあったのかも知れません。
前哨戦!ムーンボウ探し・国内編
Moonbow Chaserの仲間との旅を数ヶ月後に控えつつ、もう居ても立っても居られなくなっていた僕。
バンドだの仲間だのと散々言いつつも、日本国内でのムーンボウ探しを一人で敢行しちゃいます(笑)。
ムーンボウ探しの基本となるのは、月明かりが強い満月の前後数日を熱帯気候、または亜熱帯気候の土地で過ごすこと。
日本でも石垣島や三宅島などでムーンボウ観測記録があり、条件さえ噛み合えばムーンボウ遭遇の可能性は充分!
今回は天体観測のメッカである波照間島を含む八重山諸島、伊豆諸島、そして宮古諸島と、3ヶ月連続で島に渡りました。
ひとり旅は出会いの連続。
毎日一人で民宿や飲食店に突撃し、出会う人たちに「ムーンボウって知ってます?満月の夜にスコールが降ると虹が架かることがあって、ハワイでは最高の祝福と言われていて、、」と、暑苦しく語る僕。
そんな僕のムーンボウ話は、ちょっとぶっきらぼうな島のおじさんと会話する時の潤滑油になり、賑やかな地元の野郎達との酒の肴になり、ひとり旅の女の子と出会った際の口説き文句に、、なったことは無かったけど(笑)。
旅としては充実していた、このMoonbow Chaserソロ活動。
結論から言うと、肝心のムーンボウ遭遇にはカスリもしなかった、というのが正直なところ。
まぁそんな簡単に「最高の祝福」は姿を現してくれません。
でも、出会う人出会う人にとにかくムーンボウのことを喋りまくり、夜は月の位置や雲の様子を見ながら足を使って動き回る…
ムーンボウ遭遇という目的に特化した、ちょっと変わった旅のスタイルを少し理解できたわけです。
そしていよいよお待ちかね、大本命・ハワイのビッグアイランドへ仲間と共に旅立つこととなるのですが…続きはまた今度。
次回は再び、るか君にバトンタッチ。
どうぞお楽しみに!