日本が大好きなハワイ島在住アーティストの絞り染めブランド、Island Love Studio
ハワイ島在住のテキスタイルアーティスト、ゾーイ・ブレア(Zoe Blair)さん。
今年8月にホノルルで開催された、ハワイのメーカーやデザイナーたちが一堂に会する一大イベント、メイド・イン・ハワイ・フェスティバルに初出店していたところを発見。
日本の絞り染め技術を使って、ハワイの自然や生き物を表現したアートが新鮮でした。
中国と英国系白人の両親を持ち、シンガポールで生まれ育ったゾーイさんは、イギリス、そしてアメリカ本土と転々とした後、2020年にハワイ島にたどり着いた国際派。
小さな時から様々な画材に取り憑かれ、大人になってからもアートは常に情熱を注ぐものであったとゾーイさんは語ります。
そんなゾーイさんに運命の出会いが訪れたのが2017年。
絞り染めとの出会いでした。
当時、ウィスコンシン州マディソンに住んでいたゾーイさんは、絞り染めの基礎講座を受け、その魅力に瞬く間に取り憑かれていきました。
絞染めにも様々な技法がある中で、ゾーイさんが最も関心があったのが、下絵の輪郭に沿って糸で縫い、その糸を引き締めて柄を締め出す『縫い絞り』の技術でした。
マディソンではこの技術を教えてくれる人も教室もなく、独学で学び試行錯誤を繰り返していきました。
そしてデザインを作り、使用する原料も、始めた当初使っていたインディゴから、より発色や再現性に優れた反応染料を使うようになりました。
この染料は、濃く鮮やかな染色が行えるのが特徴で、ゾーイさんの作品のベースとなっています。
ハワイ島に旦那さんと移住した際に、フルタイムアーティストになることを決意したゾーイさん。
海や島の環境から多くのインスピレーションを受けて、日々作品に取り組んでいます。
日本の絞り染めを始めたきっかけは、日本文化の大ファンだったからと語るゾーイさん。
「 お皿に整然と並べられる寿司。
食品から家具までシンプルをテーマにした無印など、深く観察すればシンプルさの中に複雑さもあるのかもしれませんが、日本文化の美しくもシンプルなところに魅力を感じています。
日本の服や生地にも興味があります。
もちろん、ジブリなどに代表するアニメや『かわいい』ものも大好きです!」 現在は、絞り染めをしたレーヨンやオーガニックコットン生地をスカーフにしたり、コットン素材のティータオル(風呂敷にもなるそうです!)や、台紙をつけてアートにした作品を作っていますが、まだまだゾ…