マナ・ミュージック・カルテットコロナ禍で生まれたアルバム「クイーン・リリウオカラニ」

マナ・ミュージック・カルテットコロナ禍で生まれたアルバム「クイーン・リリウオカラニ」

ハワイ・シンフォニー・オーケストラのチェリスト、ジョシュア・ナカザワ氏が率いる「マナ・ミュージック・カルテット」は、ハワイの人々が深く敬愛しているリリウオカラニ女王が残した楽曲を弦楽四重奏で演奏したアルバム「クイーン・リリオウカラニ」を2020年9月にリリースしました。
アルバムにはリリウオカラニ女王の代表作である「アロハ・オエ(Aloha ʻOe)」「クウ・プア・イ・パオアカラニ(Kuʻu Pua I Paoakalani)」「ヘ・メレ・ラフイ・ハワイ(He Mele Lāhui Hawaiʻi」など、ハワイの人々に親しまれている名曲が含まれています。
カルテットメンバーは、エリック・シルバーガー (ヴァイオリン)、マン・ウェン・ロー (ヴァイオリン)、デュアン・パディーヤ (ヴィオラ)、ジョシュア・ナカザワ (チェロ)です。
アルバムの制作にあたり、ウクレレ奏者のジェイク・シマブクロ氏、スチールギタリストのグレッグ・サルディーニャ氏がそれぞれ1曲ずつゲストとして参加し、そこにはベーシストのベニー・リートフェルド氏も参加しました。
アルバムのジャケットは、ネイティブ・ハワイアンでホノルル在住のアーティスト、ソロモン・ロバート・ヌイ・イーノス氏(Solomon Robert Nui Enos)によるものです。
ハワイの神話とサイエンスフィクションに関心を持っているソロモン氏は、国内外のパブリックアートや壁画作品を手がけており、ハワイアンカルチャーをユニークな視点で地元や世界のオーディエンスに伝えています。
 アルバムリリースに至った経緯 新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた2020年3月、オアフ島に暮らすジョシュア・ナカザワ氏の自宅で一緒にステイホームをしていたカルテットメンバーは、ごく自然な流れで様々な楽曲のカルテット演奏を楽しむようになりました。
そんな時、ヴィオリストのパディーヤ氏がハワイ王国最後の君主、リリウオカラニ女王の楽曲をアレンジした演奏を始めました。
リリウオカラニ女王は、当時の共和制派に対抗する王政派が起こした反乱の首謀者の容疑で逮捕され、イオラニ宮殿の一室に幽閉されていた8カ月間に多くの曲を作詞作曲したと言われています。
この時の情景が、新型コロナウイルス感染症の影響によりステイホームを余儀なくされている自分達の状況と重なり、イオラニ宮殿から数ブロック離れた場所…

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