ラハイナを襲った炎を生き延びた!バニヤンツリーってどんな木?
ハワイの街を歩いていると、このような木にあちこちで出会います。
見たことがある方も、いらっしゃいるのでは? インド原産の「バニヤンツリー」、ハワイ語では「パニアナ」、日本では「菩提樹」と呼ばれる木です。
木にしては何とも独特な形をしていて、複数の木が集まっているようにも見えますが、それでも1本の木。
日差しが強いワイキキの街に日陰を作り、人々に涼しさをもたらしてくれています。
ラハイナのバニヤンツリー、かつての様子。
2023年8月に発生したマウイ島ラハイナでの山火事により、町はほぼ全域に渡って甚大な被害を受け、アメリカで最大の大きさを誇ったラハイナのバニヤンツリーは焼けてしまいました。
しかしその後、木が生きていたことが判明!ボランティアの方々の懸命な救護活動もあって、焼けてしまった枝から、元気な緑色の葉が出てきました。
このバニヤンツリーは、1873年に、ラハイナに最初のキリスト教宣教師が降り立ってから50周年を記念して植樹されたものなのだそう。
これから木が次第に元気を取り戻し、再びラハイナの町を鮮やかな緑色の葉で覆ってくれるといいですね! 空中に「根」が伸びてくる! バニヤンツリーは、横に伸ばした枝の途中から、何本もの細い「根」(気根)を降ろし、地面に向かって伸ばします。
それらが絡まり合って地面に到達すると、こんな感じに。
ブラブラとしていた根が地面に着くと、しっかりと固定され、さらに表面がカバーをかけたように、スベスベに固まっていきます。
そして、横に伸びる枝を支え、木全体が大きく横に広がっていきます。
こちらは、ワイキキのインターナショナル・マーケットプレイスにある歴史あるバニヤンツリー。
1800年代中頃に、この地に住んでいたニュージーランド人のご夫妻が植えたものということで、その後、同じ場所に住居を構えた王族たちの様子も見守り続けてきた木です。
年代が経てば経つほど、迫力ある姿を見せてくれるバニヤンツリー… 生えていたヤシの木に根が絡みつき、そのまま成長することで、根がヤシの木を飲み込んでしまったように見える所も。
(写真右側の根)バニヤンツリーは、横に広がることで大きな日陰を作り、涼しさをもたらしてくれることで、庭にバニヤンツリーを植えるご家庭もワイキキでは見られました。
現在シェラトン・プリンセス・カイウラニのある辺り、かつてカイウラニ王女の暮らした家の庭にも、立派なバ…