【徹底解説】ハワイ神々のトップは男性を象徴。生命と創造を司るカネ神
ハワイでは日本と同じように八百万の神々がいると考えられています。
その中でも生命の神カネ/海の神カナロア/戦いの神クー/農業と豊穣の神ロノは、四大神と呼ばれる高位の神様として知られています。
そのトップに立つのが、生命・創造と深い関わりをもつカネ神。 今回は、カネ神をご紹介しましょう。
ハワイのトイレの入り口でkaneを発見!
カネという言葉は、固有名詞でKaneと書くと「カネ神」のことですが、普通名詞でkaneと書くと「男」という意味です。
ハワイのトイレの入り口に「kane」「wahine」という表示を見たことのあるかたも多いでしょう。
これはそれぞれ「男性」「女性」という意味です。
「kane」と書かれていても、カネ神のことではありません!
このようにハワイ語は、同じ発音でも違う意味をもつことがあるので、文脈の中で意味を理解しなくてはなりません。
ハワイアンソングなどでは、裏の意味を暗示させたりするので、訳すのが難しいときもありますが、そこが魅力でもあるのです。
人間がその姿を彫ることさえ畏れ多い特別な神様
ハワイ神話の中では、カネ神は病気を癒す水を噴出させたり、人間に命を与えたりと、生命や創造と深い関わりがあります。
最高位の神と崇められるのも、納得ですよね!
ハワイのお土産物屋で、ティキと呼ばれる木彫りの像を見たことありませんか?
昔のハワイでは、神様を木彫りの像で表し、ヘイアウと呼ばれる神殿に立てていました。
けれども最高位の神であるカネだけは、人間がその姿を彫ることさえ畏れ多いということで、木彫りの像は造らなかったのだそうです。
その代わりに、自然に立っている石をカネ神に見立てていました。
それだけ、カネ神は特別な存在なのですね。
「プナホウの泉」は不老不死の泉?! カネの神話をご紹介
ハワイ神話では、カネ神が、海の神カナロアと一緒に旅をする話が伝えられています。
昔むかし、カネ神とカナロア神は、オアフ島のプナホウのあたりを旅していました。
カナロア神が「喉が渇いた」と言いました。
そこはとても乾燥していて、水など見当たりません。
そこでカネ神は、持っていた杖を思い切り地面に突き刺すと、そこから新鮮な水が勢いよく吹き出しました。
カナロア神はその水で喉をうるおしたということです。
それは「プナホウの泉」と呼ばれ、病を癒したり、死んだ人を蘇らせる力があると伝えられています。
ハワイには、「ワイカネ」または「カネワイ」という地名がよくあります。
「ワイ(wai)」は、ハワイ語で水という意味なので、文字通り「カネの水」という意味です。
このような名前の場所には、先ほどご紹介したような、カネが水を湧き出させたという神話が伝えられていることが多いのです。
もしそこにカネが噴出させた泉があったら、不老不死の効果があるかもしれませんよ・・・!?
次回、ハワイに行ったら、地名にも注意してみてくださいね!
ハワイのフナの英知を学ぶ講座です。
新井朋子 「E Ala E! 個人セッション」
ハワイの英知と自然療法をベースにした、大人女性のための個人セッション。
※ 現在上記の講座およびセッションが変更される場合がございます。
詳しくは公式サイトをご確認ください。