【最後にハワイイベント情報を公開!】ハワイ王国 母と娘の物語 〜母・ケオプオラニ、娘・ナヒエナエナ〜 第6話
Aloha! 『Surf Room ~ハワイの歴史を旅しよう~」担当、ハワイ歴史と神話の愛好家のMari Udagawaです。
今回は、ハワイ王国のちょっとしたラブストーリーをお届けします。
ハワイ王国 母と娘の物語 〜 母・ケオプオラニ、娘・ナヒエナエナ〜 第5話はこちら!|LaniLani
まるで遠距離恋愛のように
カメハメハ大王とケオプオラニ妃の息子と娘。
当時のハワイで最高の血筋の兄と妹。
幼い頃に両親と長兄を亡くし、少年王として即位したカメハメハ3世。
その妹のナヒエナエナ王女。
ハワイに宣教師が来ることなく、古来の文化や風習のままであったら、これほど高貴で神聖な結婚はないであろう。
高貴で神聖である以上に、深く愛し合っていたふたり。
しかしその愛を阻んだのはキリスト教であった。
兄妹の結婚はタブーである。
王であろうが王女であろうが、その結婚を認めるわけにはいかない。
ラハイナで暮らす妹はそこでは敬虔なクリスチャンであった。
しかし一旦兄の暮らすホノルルへ行くと若い情熱のままに振る舞う。
ラハイナとホノルル。
兄と妹はまるで遠距離恋愛のように、お互いの暮らす場所を訪れてはふたりで過ごしたのであった。
ふたりの結婚を阻むには別の相手との婚約や結婚が近道だと宣教師は考えた。
しかし偶然にもふたりのそれぞれの婚約者が同時期に亡くなってしまうのであった。
カメハメハ3世自殺未遂
カメハメハ3世は妹との結婚を阻まれ、また王としては実権を異母姉に握られて、公私共に苦悩の日々にあった。
王とはいっても二十歳そこそこの若者である。
衝動的に自殺をはかったのは1834年の初夏のこと。
酔って川に入ったもののすぐに発見され、大事には至らなかった。
王と王女の結婚
カメハメハ3世の自殺未遂でナヒエナエナ王女との結婚に難色を示していた人々が折れたのか、その翌月、とうとうふたりは結婚した。
色々な資料や記述をみると、カメハメハ3世よりナヒエナエナ王女のほうが状況をきちんと理解していたように思われる。
もう古代のハワイではないこと。
キリスト教が広く浸透した世の中であること。
そして、ふたりの結婚は決して祝福されることではない、と。
夏に夫婦となったふたりに晩秋、新しい命が芽生えた。
しかしその高貴な子が誕生したという記録は残っていない。
最終話に続く
【ハワイイベント情報】日本でハワイを感じる夏!
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ハワイ王国 母と娘の物語 〜 母・ケオプオラニ、娘・ナヒエナエナ〜 第1話|LaniLani
ハワイ王国 母と娘の物語 〜 母・ケオプオラニ、娘・ナヒエナエナ〜 第2話|LaniLani
ハワイの歴史を知ると、ハワイを見る目が変わる。もっとハワイを好きになる!
現地を旅するように、ハワイの歴史や神話をお話し、ハワイと日本の歴史的・民族的な繋がりや共通点もたくさんご紹介します♪