近年、盛り上がっている、ハワイのアートシーン。地元アーティストが作り出したファッションアイテムや雑貨などをリーズナブルな価格で買える個性派ショップも増えています。そんなお店の中でも特に人気の「MORI by ART＋FLEA」が、ゴールデンウィークに東京で開かれたハワイイベント「HML FESTIVAL」に参加。オーナーのAlyさんと、ご主人で共同オーナーのTravisさんにお話を伺ってきました。

ハワイのアーティストと世界を繋ぐ“架け橋”になれたらうれしいですね

Lani Lani（以下、L）：おふたりの店は、どのようにスタートしたのでしょうか？

Aly（以下、A）：ハワイ大学の学生時代、趣味で集めたヴィンテージのムームーをリメイクしたグッズをオンラインで売り始めました。それがきっかけで知り合ったアーティストたちと、2010年6月、ホノルル・カカアコ地区のカフェでフリーマーケットを開き、作品を販売したのが最初でした。

当時、ハワイには同じようなイベントが無かったためにとても話題となり、開催を重ねるごとに参加アーティストや来場者がどんどん増えていきました。そのため、会場をより広いワードウェアハウスに移転。また、ひと月に1回だけのフリーマーケットから、お客さんがより来やすいショップへと形を変え、今は、同じワードエリアのサウスショアマーケット内で営業しています。

L：お店で買うことができる数々の素敵な作品は、どんな規準でセレクトされているのですか？

A：まず、地元ハワイのアーティストのものであること。その素晴らしい才能と作品を発掘、紹介し、将来的に彼らが独立してお店を出すサポートをすることが店の大切なコンセプトです。また、私自身のインスピレーション、そして、アーティストやその作品のバックにあるストーリーも大切にしています。現在、およそ800人（組）のアーティストの作品を取り扱っているんですよ。

L：これまでハワイで活動してきたおふたりが、今回、日本のイベントHML FESTIVALに初参加を決めたのはなぜでしょう？

A：HML FESTIVALが、ただ単にハワイの商品を売るだけのイベントではないからです。そこには、私たちが求めるクリティビティを実現できる自由があります。ハワイでやってきたことを日本でリクリエイト（再現）する良い機会になると思いました。

期間中、私たちのブースでは、ハワイのミュージシャンのライブミュージックを聴きながら買物をお楽みいただけました。アーティストによるパフォーマンスやワークショップも開かれ、作り手と直接話すことができます。アートや音楽を通じて、ハワイの最新カルチャー、そして素晴らしいライフスタイルまでを体感していただけたかと思います。

Travis：来てくださった皆さんは、東京を飛び出し、まるで、ハワイ・ホノルルの私たちのショップを訪れたかのような体験をされるでしょう。さすがに、私たちと繋がりのあるアーティストの作品全部を紹介することはできせんが、今のハワイのアートシーンを率いるリーダー的存在の作品ばかりを厳選しました。

L：最後に、これからの夢をお聞かせください。

A：HML FESTIVALは今年が一回目でしたが、これからも毎年、参加していきたいです。またいつか、ハワイのアーティストと日本、そして世界のアーティストとのコラボレーションも実現できたら、その橋渡し役になれたらとてもうれしいですね。

L：本日は、どうもありがとうございました！

ハワイの最新アートシーンに触れられる注目SHOP『MORI by ART + FLEA』って？

オーナー自身が選んだ、服やファッション小物、文具、生活雑貨など、地元アーティストによる多彩な作品を定期的に入れ替えながら展示販売。これまでハワイでは見られなかったハイセンスなグッズが手に入ると、地元客だけでなく旅行者にも注目されている。