【ハワイ神話】サメ男ナナウエの伝説とマクア洞窟
ALOHA!
ハワイには洞窟がたくさんあることをご存じですか?
日本と同じく、ハワイでもいろいろな神話や伝説が残っています。
今回は、オアフ島北西部にあるマクア(カネアナ)洞窟と、それにまつわるお話をご紹介します。
サメ男ナナウエの伝説
火山の女神ペレのお兄さんでもあるサメの神「カモホアリイ」は、ある時、人間の女性カレイと出会います。やがて2人は結婚し、男の子が生まれました。
その子はナナウエと名付けられました。
ところが、その子の背中には大きな穴が開いていて、成長とともに鋭い歯の生えたサメの口になったのです。
背中のサメの口は、タパ布のマントで隠していました。
カモホアリイは、妻に「ナナウエには決して肉を食べさせてはいけない」と伝えていました。
しかしある日、ナナウエは両親の知らないところで、とうとう動物の肉を口にしてしまうのです。
肉の味を覚えてしまったナナウエは、隠れて人間を襲うようになりました。
やがて正体がばれたナナウエはあちこち逃げ回りますが、最終的には捕らえられて殺されてしまいました。
そんなサメ男ナナウエが、一時期住んでいた場所が、マクア洞窟(カネアナ洞窟)だと言われています。
かつては、この洞窟に入ることは禁じられていたそうです。
ここの地下水路から人間を引きずり込んで、特定の石の上に死体を置いて食事を楽しんでいたという話も・・・。
マクア(カネアナ)洞窟/Kaneana Cave (Makua Cave)
このマクア(カネアナ)洞窟は、オアフ島の北西にあるマカハの町の北側、海岸線の道ファーリントン・ハイウェイ沿いにあります。
道を挟んだ駐車場に建てられている石碑が目印です。
そこには説明書きのプレートが埋められており、「カネアナ」という名前が、生命と創造の神カネに由来することや、かつてサメ男ナナウエの家だったことなどが書かれています。
マクア(カネアナ)洞窟/Kaneana Cave (Makua Cave)
- 住所:
- Farrington Hwy, Waianae, HI 96792 アメリカ合衆国
カネ神については、以前のコラムも参照くださいね。
今回はこの辺で!