ハワイに来ると自然と朝から活動的になれる、と普段は夜型の友人知人が口を揃えて言います。
サンライズの神々しさは空が広く高いハワイならではだし、一旦日が上がり始めたら太陽は島中に降り注ぎ、頭も体も動への衝動を抑えられなくなる。
元々朝型の私でも、その気持ちはよく分かる。
そして、ひとたび自らが旅人となるネイバーアイランドへの訪問中はことさらその気持ちを実感します。
　先日のカウアイ旅では前の晩から、翌朝は早起きをして「Midnight Bear Breads」へ行こうとわくわく。
カウアイ島西部にあるハナぺぺタウンは小さな田舎町。
スリーピングタウンの愛称で知られるほどにのんびりとした時間に包まれる町のベーカリーは、まるで絵本の中のパン屋さん。
素朴でかわいくて焼きたてパンの香りとぽこぽこと淹れるコーヒーの音が町の静寂に溶け込むくらいの存在感で朝を知らせてくれる。
はずだった。
ていうかオープンしたての頃はそうだった。
　数年ぶりに行ったら、なんとそこにはオープン前から人が並び、その列はみるみるうちに長くなり、今ではカウアイ一人気のパン屋さんとして、地元の人と観光客が和気あいあいとまあしゃべる、食べると元気いっぱい！　オーガニック原料のみを使用するこだわりと少々のトレンドを加味して作るパンに、カッコつけすぎないくらいの店の雰囲気、どれもがほどよくカウアイらしくて心地いい。
思っていた雰囲気とは違うけれど、人気となったことでパンの種類も従業員も増え、力をつけてきた店の自信が溢れる様子は、美味しいパンをいただくと同時に消化できる。
　早起きはやはり元気の源だとハナぺぺタウンで再確認しようとは。
思いもよらぬ発見があるのも朝の魅力ですね。
さあ今日はなにをしよう！と思える場所からはじめる旅。
小さな町の大きな元気をもらいに行ってみては？