ハワイで稲作⁉ハワイのローカルフードの「ご飯が主食」、その歴史を振り返ると

ハワイで稲作⁉ハワイのローカルフードの「ご飯が主食」、その歴史を振り返ると

スパムむすび、ロコモコ、ポケ・ボウル(丼)!ハワイのローカルフードを考えてみると、お米が使われているものが、とても多いですよね。
でもハワイの歴史上、ハワイアンの方々の主食は「タロイモ」で、それを蒸し焼きにして皮を取り、水と共につぶしてペースト状にした「ポイ」だったはず…。
ハワイでは、いつ頃からお米が食べられるようになったのか、お米はどうやって手に入れていたのか、ハワイにおけるお米の歴史を、ちょっと振り返ってみましょう。
 「ローカルフード」、主食はご飯が主流です。
(写真提供:Hawaii Historic Tour LLC) ハワイアンの主食「タロイモ」はワイキキでも栽培 ホテルやモールなど、建物が立ち並ぶ現代のワイキキ。
その街の姿を見ていると、100年前まで農村だったとは、想像もできないかもしれませんね。
でも、ワイキキはそれは見事な農村だったのです。
 タロイモ畑の様子。
水を張った水田で栽培します。
(写真:Hawaii State Archives)1400年代頃には、ワイキキに人々が住んでいたとされていて、山々から流れ来る豊富な真水を使って、主食のタロイモ、サトウキビ、バナナなどが栽培されていました。
大きな養魚池も造られていた上に、海に出れば豊富な魚介類が待っている…という環境で、人々の食に関しては、ワイキキはまさに「理想」の場所だったと言えるかもしれません。
 中国からの移民がハワイへ 1778年にイギリス人のクック船長一行がハワイを「発見」して以降、外国船がハワイを訪れるようになります。
すると、外国からの病気がハワイに上陸し、免疫を持たないハワイアンの人口が急激に減ってしまいました。
サトウキビの商業生産が始まり、ハワイアンの人口減少による労働力不足を補うため、外国人移民をプランテーション労働者として迎えることになり、まずは中国からの移民が、1852年以降、数多くハワイに渡りました。
 移民船の上でご飯を食べる中国人移民の人々。
(写真:Hawaii State Archives)移民当初は、彼らの食糧として中国から米を輸入していましたが、ハワイの地でも稲作が始まります。
ハワイアンの人口急減により、タロの消費量が減ったことで、ワイキキにもあった広大なタロイモ畑は、稲の水田として使われるようになりました。
 (写真:Hawaii State Archives)ダイヤモンドヘ…

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