ハワイのベーカリーで世界のパンを味わおう

ハワイのベーカリーで世界のパンを味わおう

ハワイには多くのベーカリーショップがあり、バラエティ豊かな商品を販売している。今回はハワイにある人気ベーカリーを国別にピックアップして紹介しよう。

ナンディングス・ベーカリー~フィリピン~/Nanding’s Bakery

「ナンディングス・ベーカリー」は2001年にオープンしたフィリピン系のパン屋さん。これまでカリヒ地区とワイパフで営業していたが、2016年にカパフルアベニュー沿いに新店舗がオープンし、観光客も訪れやすくなった。
この店の看板メニューは毎日1,000個、多いときには3,000個以上を売り上げるというスパニッシュロールだ。3つで$1.25という安さに加え、バターをたっぷり使ったその味は風味がよく、ほんのりとした甘さがある。その優しい味はスープやおかずと一緒に何個でも食べられるような軽さである。

この店のもう一つの人気商品エンサイマダ・ウベは、ハワイでスイーツに使われることの多い山芋の一種「ウベ」を使ったもの。パンを割ると中はインパクトのある紫色だが、ひとくち食べれば素朴で後を引くおいしさが人気だ。リーズナブルな惣菜パンが多く、朝のオープンから多くの客が訪れる人気店。できたてのスパニッシュロールをぜひ味わってみてほしい。

ナンディングス・ベーカリー/Nanding's Bakery アクセス+店舗情報

ナンディングス・ベーカリー/Nanding’s Bakery

住所:
3210 Martha St, Honolulu
電話番号:
808-367-1172
営業時間:
5:00~19:00
定休日:
無休

レナーズ・ベーカリー~ポルトガル~/Leonard’s Bakery

マラサダと呼ばれるポルトガルのスイーツをハワイで最初に売り出したのが、カパフルアベニューにある「レナーズマラサダ」である。ハワイでは、マラサダと言えば誰もが思い浮かべる超有名店だ。
マラサダはポルトガルの家庭で作られる伝統的なスイーツで、発酵させたパン生地をじっくりと油で揚げ、表面にグラニュー糖をまぶしたもの。ポルトガル語で「大雑把」「ぶさいく」という意味を持つこのスイーツは、ポルトガル移民が持ち込み、ハワイに広めたといわれており、今ではロコの間でも定番のハワイスイーツとなっている。

この店のマラサダはプレーンなものと中にクリームを入れたマラサダパフの2種類がある。プレーンなマラサダには砂糖味のオリジナルを入れて3つのフレーバーが。一方のマラサダパフにはカスタードクリームの入ったカスタード・マラサダパフをはじめ全部で5種類のフレーバーが販売されている。常に揚げたてを提供しているため店の外まで行列ができることも多い。買うときは、時間に余裕を持って訪れてほしい。

レナーズ・ベーカリー/Leonard's Bakery アクセス+店舗情報

レナーズ・ベーカリー/Leonard’s Bakery

住所:
933 Kapahulu Ave, Honolulu
電話番号:
808-737-5591
営業時間:
5:30~22:00、金曜・土曜5:30~23:00
定休日:
無休
URL:
https://www.leonardshawaii.com/home/

リリハベーカリー~ハワイ~/Liliha Bakery

「リリハベーカリー」は1960年に日系人がオープンさせた「ココパフ」が人気のベーカリーで、現在カリヒ地区に1号店が、ニミッツ・ハイウェイ沿いに2号店が営業している。この店で一番人気は1日7,000個も売れるというオリジナル商品のココパフだ。

ハワイではシュークリームのことをクリームパフと呼ぶが、ココパフはこの店でしか味わうことのできないココア味のクリームがたっぷりと詰まったもので、手に乗せるとずっしりとした重さがあり食べ応えも十分。

店の冷蔵ガラスケースの中にはバタークリームをのせたココパフをはじめ、グリーンティークリームが入った「グリーンティーパフ」や、日本でもおなじみのシュークリーム「クリームパフ」など、美味しそうなスイーツが並んでいる。また1号店、2号店ともに店内には食事ができるダイナーもあり、パンケーキやハンバーグステーキなどを味わうことができる。ベーカリーでココパフを購入するときには、どちらの店でも「Please Take a Namber」と書かれた発券機から番号札を取るのを忘れないようにしよう。

リリハベーカリー/Liliha Bakery アクセス+店舗情報

リリハベーカリー/Liliha Bakery

住所:
515 N Kuakini St, Honolulu
電話番号:
808-531-1651
営業時間:
24時間営業、火曜6:00~24:00、日曜0:00~20:00
定休日:
月曜
URL:
http://www.lilihabakery.com/

ロイヤル・キッチン~チャイナ~/Royal Kitchen

チャイナタウンにある1974年創業の老舗マナプア専門店が「ロイヤル・キッチン」である。

ここで販売されている「マナプア」は中国からやってきた移民が故郷の肉まんを真似て、パンにチャーシューを入れて作ったもの。中に入る具によってバラエティ豊かな味を楽しめることからハワイで人気となった食べ物だ。
マナプアは普通、蒸したものをいうことが多いが、ロイヤル・キッチンでは焼いたマナプアが販売されており、中の具もチキン、チキンカレー、チャーシュー、ポーチュギーズソーセージ、カルアポークなど11種類の具が揃っている。

この店ではマナプアのほかにプレートランチも販売しており、お昼時になるとダウンタウンで働くビジネスマンやローカルが大勢訪れる。左右の出入り口にそれぞれ1組のテーブルがあるが、店の前の川沿いに遊歩道がありテーブルとイスがいくつも並んでいるので、そこで食べればチャイナタウンの景色を楽しみながらのんびりと味わうことができるだろう。

ロイヤル・キッチン/Royal Kitchen アクセス+店舗情報

ロイヤル・キッチン/Royal Kitchen

住所:
100 N Beretania St #175, Honolulu
電話番号:
808-523-4461
営業時間:
5:30~16:30、土曜6:30~16:00、日曜6:30~14:30
定休日:
水曜
URL:
http://royalkitchenhawaii.com/Royal_Kitchen/About_Us.html

ブルグ・ベーカリー~日本~/BRUG Bakery

「ブルグ・ベーカリー」は1977年に札幌で創業したドイツパンの店だ。2013年ハワイに進出し、今ではアラモアナセンター1階山側の中央と、2階のメイシーズ近くにあるフードコート「ザ・ラナイ・アット・アラモアナ」に、またマノア・マーケットプレイスとパールリッヂ・センターにも店を構えている。

ハワイの素材を使い日本の製法にこだわった商品はバゲットやディナーロール、惣菜系のパンやスイーツ系のパン、サンドイッチまで50種類以上におよび、店を訪れるローカルや観光客に人気だ。
ザ・ラナイ・アット・アラモアナには注文してから焼き上げるフードコート限定メニューも用意されている。

トマトソースとチーズを使ったシンプルな「ピザトースト」や、上品なシナモンの香りが食欲をそそる「シナモントースト」。さらにモチモチの食感が後を引くプレーンな「モチワッフル」はぜひレジでチョコレートソースをリクエストしてその風味を楽しんでほしい。ホテルで食べる朝食用にこの店のパンを購入するのもお勧めだ。

ブルグ・ベーカリー/BRUG Bakery アクセス+店舗情報

ブルグ・ベーカリー/BRUG Bakery

住所:
1450 Ala Moana Blvd #2274, Honolulu
電話番号:
808-945-2200
営業時間:
9:30~21:00、日曜10:00~19:00
定休日:
無休
URL:
http://brugbakery.com/ja/

さまざまな国から移民を受け入れたハワイには地元ハワイのパンをはじめフィリピン風のパン、ポルトガルのパン、和風のパンなど数多くのパンを楽しむことができる。ハワイの移民文化をパンという食べ物を通して感じてみるのも面白いのではないだろうか。

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