ハワイのおいしい和菓子店

ハワイのおいしい和菓子店

日本からハワイに移民として渡った日本人。彼らはハワイにたくさんの日本の文化や食を持ち込みましたが、和菓子もその一つ。そこで今回はハワイのおいしい和菓子のお店をご紹介します。

ニッショードー・キャンディ・ストア/Nisshodo Candy Store

「ニッショードー・キャンディ・ストア」は1921年に創業した和菓子店。

ドアを開けてお店に入るとガラスケースのなかには栗まんじゅうや大福、最中に落雁など日本の伝統的な和菓子がズラリと並んでいます。お店はカリヒ地区の倉庫街の中にあり、道路に面していないうえ店舗らしい佇まいはなく、まるで倉庫の事務所の入口のようで、存在を知らなければ見逃してしまいそうなお店です。ところがこのお店は行列ができるほどの人気店で、彼らのお目当てはニッショードー名物の「チチダンゴ」。チチダンゴとは、米粉で作られた求肥餅のこと。


参照:Nisshodo Candy Store

このお店の初代創業者が広島の和菓子店で修行したときに、修業先の和菓子店の店主がハワイの日系人のことを思ってその作り方を教えたのが始まりといわれています。現在は3代目としてお店を切り盛りするマイケル・ヒラオカさんが、お祖父さまとなる初代の味を大切に受け継いでいます。

チチダンゴは練乳を練り込んだ控えめな甘さが日本の素甘のようでローカルにも人気です。お祝いやお土産用に何箱も購入するローカルを見かけることもあります。日本人の口にも合うハワイで育った和菓子の数々を、是非味わってみてはいかがでしょう。

ニッショードー・キャンディ・ストア/Nisshodo Candy Store アクセス+店舗情報

ニッショードー・キャンディ・ストア/Nisshodo Candy Store

住所:
1095 Dillingham Blvd Bldg I-5 Honolulu
電話番号:
808-847-1244
営業時間:
7:00~16:00 、土曜 7:00~19:00
定休日:
日曜
URL:
http://nisshodomochicandy.com/

源吉兆庵/Minamoto kitchoan

自然の恵みである「果実」の姿、形、味わいをそのままに活かした創作果実菓子を原点に、原材料や品質などにこだわり、美味しく安心して食べられる和菓子づくりに取り組んでいる本格和菓子店の「源吉兆庵」。

和菓子を通して日本の文化を世界中の人たちに伝えたいという願いのもと、ニューヨークやカリフォルニアなどのアメリカ本土をはじめ、ロンドンやシンガポールなど海外に20店舗を超えるお店を展開しています。ハワイ店があるのはアラモアナセンター1階、ストリートレベルのセンターステージ近く。

明るい店内は豪華な「和」の雰囲気に包まれており、日本から超高速冷凍の技術を巧みに使って運ばれた数多くのお菓子が見事なディスプレイで並べられています。賞味期限は当日となりますが豆大福や草餅、柏餅などはハワイに暮らす日本人の方へのお土産にしても喜ばれることでしょう。

店内には美しい宝石のようなゼリーを販売する「西洋菓子 鹿鳴館」も併設されています。ハワイ・フルーツゼリーはハワイ店だけでしか販売されていないパイナップルとグアバのゼリーが可愛い小袋に5つ入った商品。一口食べると南国フルーツの風味が口の中に広がる、ハワイ土産にぴったりの品です。

源吉兆庵/Minamoto kitchoan アクセス+店舗情報

源吉兆庵/Minamoto kitchoan

住所:
1450 Ala Moana Blvd, アラモアナセンター1F, Honolulu
電話番号:
808-947-0870
営業時間:
9:30~21:00 、日曜 10:00~19:00
定休日:
無休
URL:
http://www.kitchoan.co.jp/site/

フジヤ/Fujiya

「フジヤ」は1958年に創業した和菓子店です。ホノルルの西部、カリヒ地区に工場と併設の直営店があり、工場では職人達が60年近く受け継がれてきた昔ながらの製法でお菓子を製造しています。

つくられているお菓子はMochiやSenbei、Arareなど日本でも聞きなじみのあるお菓子の数々ですが、色やその食感が日本のものとは微妙に異なっています。中でもローカルに人気がある定番のおやつ「Mochi」はその種類も豊富。

こしあんがはいった「Habutae(羽二重)」や、白あんが入った「Tsunami」などの和テイストのもの。またピーナッツバターが入ったものやハワイの果物を使った「Fruit Mochi」などバリエーションに富んでいます。

他にも懐かしいたまごボーロのような「KimiBoro」や、おせんべいをルーツにもつティークッキーなどの日持ちするものもあります。これらのお菓子は直営店の他、オアフ島にあるドンキホーテやシェラトン・ワイキキのローソンなどでも手に入れることができます。

さらに今後は日本の企業と提携し、ハワイ州だけでなくアメリカ本土での販売も目指しているそう。いずれのお菓子もコーヒーと相性がよいので、フルーツのような酸味が豊かなコナコーヒーと一緒に食べても美味しく頂けます。

フジヤ/Fujiya アクセス+店舗情報

フジヤ/Fujiya

住所:
454 Wakakamilo Rd, Honolulu
電話番号:
808-845-0670
営業時間:
8:00~16:00
定休日:
無休
URL:
http://fujiyahawaii.com/

トゥーレディースキッチン/Two Ladies Kitchen

ハワイ島ヒロのキラウェアアベニューにある、小さなもちまんじゅうのお店「トゥーレディースキッチン」。

3代にわたって続くこのお店は「Mochi」が人気の知る人ぞ知るお店。日系3世のオーナーノラ・ウチダさんは叔母のトミさんや日系2世のご両親とともに、ファミリーでこのお店を支えています。

このお店のおすすめは、ノラさんのお祖母さんが作ってくれたという餅菓子をアレンジした「Mochi Manju」。日本でもおなじみのあずきが入ったものから、暑いハワイでもサッパリと食べられるパッションフルーツなどの果物が入ったものまで豊富な種類が揃います。

このMochi Manjuは朝の開店時間から行列ができるほどの人気があり、予約をしないと手に入れることが難しいほどです。人気のイチゴ大福や白餡と洋梨など、生のフルーツが入ったものは規則があるので帰国便で持ち帰ることは難しいですし、新鮮なうちにいただいた方がおいしいことも確かですから、旅行中のおやつとしていただきましょう。

詰め合わせのものならハワイ島にあるKTAスーパーマーケットでも買う事ができます。人気があるので見かけたら即買いが基本のお菓子です。

トゥーレディースキッチン/Two Ladies Kitchen アクセス+店舗情報

トゥーレディースキッチン/Two Ladies Kitchen

住所:
274 Kilauea Ave, Hilo
電話番号:
808-961-4766
営業時間:
10:00~16:00
定休日:
日・月曜
URL:
https://www.yelp.co.jp/biz/two-ladies-kitchen-hilo(Yelp)

ハワイで見かける和菓子の中には、日本のものと見た目が同じであっても食感が違ったり、中身にハワイ産のフルーツを入れたりしたハワイならではの和菓子がたくさんあります。わざわざハワイで食べなくてもといわず、独自の進化をとげたローカルに愛される和菓子の数々を楽しんでみてはいかがでしょう。

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