水不足が深刻なオアフ島!レストランではお冷やが提供されない!?

水不足が深刻なオアフ島!レストランではお冷やが提供されない!?

太平洋の真ん中にポツリと浮かび豊かな自然に恵まれたハワイは水を安心して飲める旅行先です。今回は今ハワイで問題になっている水不足と、それに関する事柄についてお話しします。

ハワイの水道水は水質が良い

ハワイへ旅行に行き水道水を飲んで、日本の水道水より美味しいと感じた方はいませんか。

実はハワイの水道水は、アメリカ本土の都市部の水道水に添加されているようなフッ素が入っていないので、安心してのむことができます。

また、日本の水道水と同じ軟水で、米国地質調査所(USGS)によるとホノルルの水道水の硬度は34(mg/l)です。

日本の水道水は地域にもよりますが50(mg/l)~60(mg/l)ほどとなっていることから、ハワイの水の方が柔らかい水ということになります。

ハワイの水道水は日本の水道と同様に美味しくて安全なのですが、残念ながら貯水槽や水道管など滞在先の水道施設が古いこともあります。

お腹が弱いという方は水道の水を飲まないようにし、ミネラルウォーターなどを購入するのが良いかもしれません。

水源へのオイル混入や干ばつで水不足に

昨年の12月、ダニエルKイノウエ空港に隣接したパールハーバー・ヒッカム統合基地とアリアマヌ軍事保留地にある軍用住宅に住む住民から、水道水から強い異臭がするという報告がありました。

ハワイ州当局は米国軍と共に調査を行っていましたが、オアフ島のパールハーバー・ヒッカム地区にあるレッドヒル小学校から採取された水道水から、石油化学物質が検出されたと発表しました。

水質汚染が確認されたのは海軍の管理課にある水道システム。

この、レッドヒル地区にある海軍の井戸に水を供給する地下水源は水道局の井戸にも流れ込む可能性があることから、関連する3つの水源を停止しています。

また、最近でこそオアフ島では雨が降っているものの、これまでの雨不足などによって干ばつ傾向になっており、住民などに対して節水が呼びかけられています。

オアフ島のレストランでは飲み水が提供されない!?

今ホノルル市水道局では利用者に対して10%の節水を呼びかけています。

その一環として徹底が呼びかけられているのが、レストランでの飲み水の提供のルールです。

オアフ島のレストランでは席に着けばスタッフによって飲み水は提供されますが、実は1992年に「水の提供は顧客からの求めに応じてのみ行うこと」というルールが制定されています。

これまで名ばかりになっていたこのルールが、干ばつや水質汚染による水不足を受け、改めて徹底が呼びかけられています。

今後このルールに違反した場合最大$50の罰金が科せられる可能性もあるとのこと。

オアフ島の水道局ではレストランのスタッフや訪れる客にこのルールを周知させるため、卓上カードを作成し提供しています。

 

オアフ島の水道局によると、約240mlの水を提供することで、コップを洗うために2倍以上の水がさらに使われているそうです。ハワイに旅行した際には節水を心がけましょう。

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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