カメハメハ5世を称える「プリンス・ロット・フラ・フェスティバル」

カメハメハ5世を称える「プリンス・ロット・フラ・フェスティバル」

ハワイの神聖な文化であるフラが、禁止されていた時期がありました。
その復活に尽力した人としては、カラカウア王が有名ですが、このカメハメハ5世(プリンス・ロット)も尽力した1人でした。
その功績を称えて、毎年開催されているフェスティバルがあります。
今回は、その「カメハメハ5世(プリンス・ロット)」と「プリンス・ロット・フラ・フェスティバル」をご紹介します。

カメハメハ5世(プリンス・ロット)って?

プリンス・ロットとは、のちに国王カメハメハ5世となるロット・カプアイヴァ王子(1830-1872)のことです。
カメハメハ大王の孫として生まれ、弟のアレキサンダー・リホリホがカメハメハ4世として先に王となり、その時には、内務大臣などを務めました。
4世の死後、国王となります。

英語教育も受けていましたが、会話はすべてハワイ語で通し、議会にも英語の通訳を入れていたそうです。
表向きには禁止されていたフラも、別荘に友人たちを招いては楽しんでいたそうです。

また、この頃のハワイはサトウキビ産業が盛んで、今から150年前に「元年者」と呼ばれる日系移民を受け入れたのも5世でした。
祖父であるカメハメハ大王を強く尊敬し、6月11日を「カメハメハデー」と制定しました。

現在でもハワイ州の祝日で、当日はカメハメハ像にたくさんのレイがかけられ、盛大なパレードが行われています。
彼は生涯独身で、後継者を選ばないまま42歳で亡くなりました。

プリンス・ロット・フラ・フェスティバル

ハワイには、以前に紹介した「メリー・モナーク・フェスティバル」をはじめ、たくさんのフラ競技会があります。

1978年に非営利団体Moanalua Gardens Foundation (MGF)によって始められたプリンス・ロット・フラ・フェスティバルは、競技会ではないハワイ最大規模のフラ大会として、毎年開催されています。
第39回までは、プリンス・ロットの愛したモアナルアガーデンを会場にして行われていましたが、第40回からは、イオラニ宮殿へ会場を移しています。
2018年は、7月21日(土)と22日(日)の2日間行われる予定です。

ハワイをテーマにしたクラフトや、文化的なデモンストレーションなどもあり、観光客も無料で楽しむことが出来るので、この期間にハワイへ行く予定の方は、ぜひ立ち寄ってハワイの伝統を感じてみてくださいね。

「この木なんの木」モアナルアガーデン

モアナルアガーデンと言う名前は知らなくても、あの「この木なんの木」があるところと言えばピンとくる方も多いのではないでしょうか。
日本のCMで使われている大きなモンキーポッドの木がある公園です。

ワイキキから車で20分ほどのところにあり、地元の人たちの憩いの場にもなっています。
古くから王族ゆかりの土地であり、プリンス・ロットのお気に入りの土地でした、
今でも彼が建てた別荘が残っています。ここに友人を招いて、フラを楽しんでいたのですね。
現在は中に入ることはできませんが、外からの見学は可能です。周りにはタロイモ畑などもあり、当時の生活を垣間見ることが出来ます。

mami(ふぉぎ☆)
著者:mami(ふぉぎ☆)
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ブログ「mami(ふぉぎ☆)の小部屋」
ある時、導かれるようにハワイ島旅行へ。
帰国後すぐに出会ったマナ・カードに魅せられ、セラピストへの道を歩き始める。
現在は、愛知県を中心に、マナ・カード、ハワイアンカード、フラワーエッセンス、神話など、ハワイに関わることや 、植物の癒しに関わるセラピーや講座などを行っている。

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