ハワイ島カイルア・コナ「アリイ・ドライブ」沿いの訪れるべきスポット

ハワイ島カイルア・コナ「アリイ・ドライブ」沿いの訪れるべきスポット

コナ空港から車で20分ほどの場所にある、ハワイ島第2の都市カイルア・コナ。海岸通りのアリイ・ドライブ沿いには数多くの店や名所が建ち並んでいる。今回はそんなアリイ・ドライブ沿いのぜひとも訪れて欲しい魅力のあるスポットを4つ紹介しよう。

アフエナ・ヘイアウ/Ahuena Heiau (Kamakahonu National Historic Landmark) 

アフエナ・ヘイアウ/Ahuena Heiau

ハワイ島カイルア湾の岸辺、カマカホヌに建つ「アフエナ・ヘイアウ」は、カメハメハ一世がハワイを統一する以前の15世紀、当時のハワイ島を治めていたビリ王朝のリロア王時代に建立された。当時はアフエナ・テンプルと呼ばれ人身御供も行われたヘイアウで、ハワイの4大神で農耕の神「ロノ」が祀られていた。この時ハワイ島を司っていたリロア王には正妻と側室がいて、正妻にはハカウ、側室にはウミという名の男子がいた。ウミはリロア王と暮らすがハカウのいじめにあい、一度王室を出ることになる。そして父のリロア王が亡くなるとウミはハカウを倒し、ビリ王朝の大王となり、その後マウイ島の王女を正妻に迎え勢力を拡大していく。

アフエナ・ヘイアウ/Ahuena Heiau

さらにウミ王は政治を司る場所をそれまでのワイピオ渓谷から、カイルア・コナへと移した。このウミ王に仕え、崇めていたのがビリ王朝22代目の王であり、ハワイ王国の王となったカメハメハ一世である。彼はハワイ統一を成し遂げるとハワイ島へ戻り、カイルア・コナに居を構え、1800年代にアフエナ・ヘイアウを現在の場所に復元、1819年に亡くなるまでこの場所で祈りを捧げたり、カフナ(予言者)と話し合いをしたり、息子のリホリホ(カメハメハ2世)の教育も行なった。現在の「アフエナ・ヘイアウ」は隣接する「キング・カメハメハ・ホテル」の協力で、カメハメハが建てたヘイアウの1/3の大きさで復元されたもので、国定歴史建造物にも指定されている。

アフエナ・ヘイアウ/Ahuena Heiau アクセス+店舗情報

アフエナ・ヘイアウ/Ahuena Heiau

住所:
75-5660 Palani Rd‬,. ‪Kailua-Kona
電話番号:
808-756-0756
営業時間:
24時間
定休日:
無休

モクアイカウア・チャーチ/Mokuaikaua Congregational Church

モクアイカウア・チャーチ/Mokuaikaua Congregational Church

ハワイ語で「木材を得られる場所」の意味を持つ「モクアイカウア・チャーチ」が建つ場所は、元々王家が所有する土地で、カメハメハ2世によってキリスト教布教の許された場所である。ハワイ島に初めてキリスト教宣教師が渡ったのは1820年頃で、ボストンからカイルア・コナの港に着いた宣教師たちはカメハメハ2世から定住の期限を1年と定められた。しかしその頃カメハメハ2世の摂政カアフマヌが、ハワイ王国に伝わる厳格な戒律のカプ制度を廃止し変革を遂げようとしていたこともあり、期限を過ぎても布教は続けられた。

藁葺き屋根の最初の教会は1823年に焼失。1826年に宣教師エイサ・サーストンによって広くなった木造の教会が建てられたが、これも1835年に焼失する。翌年、ハワイ島を治める第2代総督アダムス・クアキニの命により現在の教会の建設が始まり、外壁のモルタルに焼いて砕いたサンゴが使われた火災に強いデザインを採用した建物は1837年に完成する。

モクアイカウア・チャーチ/Mokuaikaua Congregational Church

教会内には王族の象徴であるカヒリが飾られているハワイに3つしかない王族にゆかりの深い教会である。また小さなミュージアムもあり、様々な資料や宣教師がハワイ島を訪れた時に乗ってきた帆船サデウス号のミニチュアも展示されている。高さ34mの塔を持つ、カイルア・コナでは最も高い建物の「モクアイカウア・チヤーチ」は国家歴史登録材にも認定されている。

モクアイカウア・チャーチ/Mokuaikaua Congregational Church アクセス+店舗情報

モクアイカウア・チャーチ/Mokuaikaua Congregational Church

住所:
75-5713 Alii Drive, Kailua-Kona
電話番号:
808-329-0655
営業時間:
7:30~17:30 (礼拝の時間を除く)
定休日:
無休
URL:
http://mokuaikaua.com/

コナ・イン・レストラン/Kona Inn Restaurant

コナ・イン・レストラン/Kona Inn Restaurant

アリイ・ドライブ沿いの「コナ・ショッピング・ヴィレッジ」にあるベスト・ビューレストランが「コナ・イン・レストラン」。1929年にオープンしたレストランは、カフェサイドと、ダイニングルームに分かれており、落ち着いた内装でゆったりと優雅に食事できるダイニングルームはディナーのみの利用となり、特に新鮮なアヒ(マグロ)を使ったステーキが人気。

しかし今回はダイニングより手軽に利用できるカフェサイドのランチを紹介しよう。レストランのテーブルからは緑の芝生の向こうにカイルア湾が見えるロケーション。海から優しい風が吹き、夕暮れ時には美しいサンセットも望める。このカフェサイドでは大きなイカをフライに揚げ、ハンバーガーのバンズに挟みタルタルソースをかけていただく「カラマリ・サンド」を是非味わってみて欲しい。

他にもハンバーガーやナチョス、サラダやフイッシュ&チップスなど数々のメニューがあり、ボリュームたっぷりのデザート「マッド・パイ」もカラマリ・サンドと並ぶ人気のメニューだ。新鮮なポケもあるが時価となるので、注文するならスタッフに値段を聞くとよいだろう。14:00~17:00の間はハッピーアワーとなるので、遅いランチをお得に楽しめる老舗のレストランだ。

コナ・イン・レストラン/Kona Inn Restaurant アクセス+店舗情報

コナ・イン・レストラン/Kona Inn Restaurant

住所:
75-5744 Alii Dr.#135, Kailua-Kona
電話番号:
808—3294-4455
営業時間:
11:30~21:00
定休日:
無休
URL:
http://www.windandsearestaurants.com/konainn/home.htm

フリヘエ・パレス/Hulihe’e Palace

フリヘエ・パレス/Hulihe'e Palace

「フリヘエ・パレス」はオアフ島の「イオラニ宮殿」「クイーンエマ・サマーパレス」と共に王家の3宮殿のひとつで、最も歴史のある宮殿だ。モクアイカウア・チヤーチを建立したアダムス・クアキニが1838年に建設した石造りの2階建ての建物である。

外装に溶岩やサンゴのブロックやオヒアの建材が使われ、内装にハワイ固有の植物コアが使われた。この宮殿を本宅として使っていたアダムス・クアキニの死後、カメハメハ一世の直系王族の人々の間を受け継がれ、1885年にカラカウアがこの宮殿を購入すると、海側のラナイを広くしたり炊事場の配置を変更するなど大規模改修を行なった。さらにハワイ王国国王として初めて世界を巡った彼は、ビクトリア調の装飾品や絨毯などを取り入れ、豪華な王国宮殿へと作り替えたのだ。

フリヘエ・パレス/Hulihe'e Palace

カラカウアの死後、1914年にバスシェバ・アレン夫人に売却され、この頃に宮殿内の家具や調度品は処分された。その後は住人がおらず荒れ果ててしまったが、ハワイの文化や史跡の保存活動している非営利団体、ドーターズ・オブ・ハワイが宮殿を譲り受け、2度の改修を経てカラカウア王時代の姿へと修復された。現在は博物館として古代ハワイの美術や文化財、19世紀ハワイ王朝ゆかりの品などが展示され、その歴史を日本語で紹介したパンフレットも用意されている。1973年に国家歴史的博物館に指定されたこの宮殿では毎日館内のツアーが行われているので余裕があれば参加したい。

フリヘエ・パレス/Hulihe'e Palace アクセス+店舗情報

フリヘエ・パレス/Hulihe’e Palace

住所:
75-5718 Alii Drive, Kailua-Kona
電話番号:
808-329-1877、808-329-1321
営業時間:
9:00~16:00
定休日:
日曜
URL:
http://daughtersofhawaii.org/2017/05/01/hulihe‘e-palace/

こだわりのコーヒーを持つカフェや人気メニューがあるレストランだけでなく、ハワイの歴史を知る上で重要なスポットもあるアリイ・ドライブ。カイルア・コナを訪れたのなら、景色の綺麗なこの海沿いの道をブラブラと散歩してみてほしい。

関連する記事