ハワイ好きなら知っておきたいハワイのトリビア

ハワイ好きなら知っておきたいハワイのトリビア

一度訪れるとその魅力に魅せられリピーターになる人が多いハワイ。そこで今回は何度もハワイを訪れている人でも意外と知らないハワイのトリビアを紹介しよう。

ハワイのスパム消費量/Waikiki Spam Jam Festival

ハワイのB級ローカルグルメ「スパムむすび」は、ハムのような肉の缶詰「スパム」を使ったおにぎり。この料理に使われる「スパム」はホーメルフーズ(ミネソタ州)という食肉加工品製造会社が1937年に販売した、ソーセージの材料を缶詰にした製品の商品名で、本来はランチョンミートという名前である。冷蔵庫に入れて保存しなくてもよいため重宝され、戦時中には軍の配給食としても利用されていた。ハワイでは多くのスーパーマーケットでスパム缶だけを並べた商品棚が見られ、1日約1万個、年間では400万以上のスパム缶が消費され、これはアメリカ本土のスパム平均消費量の約3倍から4倍といわれている。

毎年5月にはワイキキにあるカラカウア通りのシーサイド・アベニューからケアロヒラニアベニューまでを歩行者天国にしてストリートフェスティバル「ワイキキ SPAMジャムフェスティバル」が開催される。期間中には20店舗ものホノルルの人気有名レストランが屋台を出し、普段は食べることのできないような工夫を凝らしたSPAM料理やスナックが提供される。

また会場のカラカウアアベニュー内には3か所にステージが設営され、地元を代表するミュージシャンによるライブやメリー・モナーク大会で優勝したフラ・ハラウなどによる見事なフラを楽しむこともできる。グッズショップも多く出店し、スパムのキャラクター「スパミー」のぬいぐるみや、Tシャツをはじめとする「I LOVE SPAM」の関連グッズなどに加え、スパムスライサーなどのキッチン用品などが販売される。ハワイならではのフェスなので、まだ行ったことがない人はぜひ行ってみてほしい。

ハワイ州政府ビルのタイルアート/Hawaii State Capitol

ハワイ州政府ビルは1969年に完成したハワイ州の政治を司る場所である。ハワイ州知事や副知事が職務を行う執務室があるためハワイ州政府ビルと呼ばれることも、ハワイ州の上院、下院の議会が開催される議場が設置されているためハワイ州会議事堂と呼ばれることもある。建物の山側にはダミアン神父の像が、海側にはリリウオカラニ女王の像が置かれており、それぞれの像が置かれた両入口の頭上にはハワイ王朝時代のカメハメハ3世の言葉から引用された「ハワイの地は正義とともに生き続ける」という意味のハワイ語「UA MAU KE EA O KA AINA I KA PONO」が彫られたハワイ州の紋章が掲げられている。
建物の周囲には太平洋をイメージした池が設置され、建物を支える柱はパームツリーを象徴している。誰でも入場できるこの建物は中央部が吹き抜けになっており、これはハワイの自然を創造した火山とハワイ社会の開放性を表している。

その吹き抜けの真下にはイタリア製のタイルを使いハワイを囲む太平洋のさまざまな色を表現したタイルアートが設置されているが、これは地元アーティストのタダシ・サトウによって作られたもの。実はこのタイルの中に1枚だけ赤いタイルがあるのをご存じだろうか。これは作者がサインの代わりに埋め込んだものでハワイ州政府ビルを訪れる機会があれば探してみてほしい。

州政府ビル/Hawaii State Capitol アクセス+店舗情報

州政府ビル/Hawaii State Capitol

住所:
415 S Beretania St, Honolulu
電話番号:
808-586-0178
営業時間:
7:45~16:30
定休日:
土曜・日曜
URL:
https://www.capitol.hawaii.gov/

ワイキキトロリーの車両ルーツ/Waikiki Trolley

ワイキキで最も歴史のあるモアナ・サーフライダーホテル。その2階にはハワイの歴史に関する資料や写真が展示されているが、その中に1888年から1938年までの間ワイキキを走っていた路面電車の姿を見ることができる。これはハワイ王朝時代にカラカウア王がイギリスの会社に発注してつくらせたもので、ダウンタウンからワイキキ水族館までと、ココヘッドまでの線路が敷かれていた。開通当時は馬に車両をひかせるのんびりとしたものだったが、やがて電化されて路面電車が運行されるようになったものだ。1938年頃になると屋根に備えたトロリーポールによって架線から電気を引いて走行するトロリーバスとなり、後に現在のような自走で運行するバスになった。

現在のワイキキトロリーはエノアコーポレーションが運営している公共交通で、オアフ島で2台のトロリーバスを運行させたのが始まりである。このようにワイキキで運行されていた路面電車にルーツを持つワイキキトロリーの車両は路面電車のデザインを引き継いだものとなっている。最近ではワイキキとアラモアナセンターを結ぶピンク・ラインなどで2階建てのモダンな車両が運行されているが、やはりワイキキを走るトロリーのイメージはオープンエアーのトロリーという人が多いだろう。

ワイキキ・トロリー/Waikiki Trolly アクセス+店舗情報

ワイキキ・トロリー/Waikiki Trolly

住所:
330 Royal Hawaiian Ave, Honolulu
電話番号:
808-593-2822
営業時間:
8:00~21:00、日曜8:00~20:00
定休日:
無休
URL:
https://waikikitrolley.com/

カラカウア王とフラ/Prince Lot Hula Festival

カメハメハ王朝最後の第5代国王のプリンスロッド。彼は王位に即位する前から暮らしていたモアナルアガーデンの邸宅で毎日のようにフラダンサーを招いてはフラ鑑賞を楽しんだことで知られている。彼は国王として即位した後もハワイの伝統を重んじて詠唱のチャントとフラを奨励した。宣教師によって踊ることを禁止されたフラを復活させたのはカラカウアといわれているが、2代前の国王だったカメハメハ5世もフラを楽しんでおり、フラを復活させた王として称えられている。

1978年から毎年7月には王がフラを楽しんでいたモアナルアガーデンを会場として、プリンス・ロッド・フラ・フェスティバルが開催されるようになった。競技形式ではないフラフェスティバルはハワイ最大規模だ。ハワイ各地からフラを学ぶハラウ(フラ教室)が集まり、ハワイの文化と伝統を披露するフェスティバルである。2017年からは会場をイオラニ宮殿に変更して開催されるようになり、交通の便がよいことから観光客も訪れやすくなった。

プリンス・ロット・フラ・フェスティバル/Prince Lot Hula Festival アクセス+店舗情報

プリンス・ロット・フラ・フェスティバル/Prince Lot Hula Festival

イオラニ宮殿 住所:
364 S King St, Honolulu
URL:
http://moanaluagardensfoundation.org/

人気の観光地ハワイの雑学を紹介した。何度訪れても発見が多いハワイ。でもそれこそがハワイが多くの人を引きつける魅力のひとつなのかもしれない。

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