【ハワイトリビア】ワイキキで見かける銅像は誰でしょう?
多くの偉人を輩出したハワイにはその功績を称える銅像がたくさんあります。でも見かけても「誰だろう?」と思ったまま通り過ぎていませんか? 今回は、ワイキキの主要スポットで見かける銅像について紹介します。
もくじ
ワイキキ・ビーチ・ウォーク ~フィリップ・クニア・ギャビー・パヒヌイ/Gabby Pahinui Statue
彼は独自の調律を施したギターを使うスラック・キー奏法と、エレキギターを水平に置きスライド・バーなどで演奏するスチール・ギターで素晴らしい曲を生み出しました。20世紀最高との呼び声高いハワイアン・ミュージック・プレイヤーです。
彼の音楽とその生涯を称えるために、自宅の裏庭で歌うパヒヌイの姿を彫刻家のキム・ダフェットさんが制作し、この場所にたてられました。
彼の曲は、ハワイを舞台にしたジョージ・クルーニー主演映画『ファミリー・ツリー』にも使用され、映し出されるハワイの風景をより豊かなものにしています。
また1972年発表のアルバム『Gabby』はジャケットの色合いから「ブラウン・ギャビー」として有名。今もiTunes StoreやAmazonなど販売されており、彼の歌声を聴くことができます。
フィリップ・クニア・ギャビー・パヒヌイ/Gabby Pahinui Statue
- 住所:
- 227 Lewers St, Honolulu
- 電話番号:
- 808-931-3591
- 営業時間:
- 常時
- 定休日:
- 無休
ロイヤル・ハワイアン・センター・ロイヤル・グローブ ~バーニス・パウアヒ・ビショップ王女/Bernice Pauahi Bishop Statue
かつてはハワイ王族の由緒ある土地だった「ヘルモア」。その跡地に建つ「ロイヤル・ハワイアン・センター」の中庭「ロイヤル・グローブ」にある像が「バーニス・パウアヒ・ビショップ王女」です。
カメハメハスクール卒業生ショーン・リー・ロイ・ブラウンさんの手によってたてられたこの銅像は、子どもと一緒に読書をしている優しげな姿が印象的です。
ビショップ王女は位の高いアリイ(酋長)であるパキとカメハメハ1世の孫ロウラ・コニアとの間に生まれました。後にカメハメハ五世となるリホリホの許嫁でしたが、ロイヤルスクールで知り合ったニューヨーク生まれのチャールズ・ビショップと恋仲になり結婚します。
カメハメハ直系の最後の王女であったことから、結婚後もカメハメハ五世から後継者として指名を受けましたが、これを拒否しました。王家に伝わる多くの財産を受け継いだ彼女は、亡くなる前に「財産を基に寄宿舎を持つ学校を設立してほしい」という遺言を残しました。これに従って現在のビショップミュージアムのある土地に建てられたのがカメハメハスクールです。
そのため今もカメハメハスクールの学生達がこの場所を訪れ、彼女の銅像にレイを献花しているのを目にすることができます。
ロイヤル・ハワイアン・センター・ロイヤル・グローブ ~バーニス・パウアヒ・ビショップ王女/Bernice Pauahi Bishop Statue
- 住所:
- 2201 Kalakaua Avenue Honolulu
- 電話番号:
- 808-922-2299
- 営業時間:
- 常時
- 定休日:
- 無休
インターナショナル・マーケットプレイス ~ドン・ホー/Don Ho Statue
2016年にリニューアルしたインターナショナル・マーケットプレイス。シンボルだった大きなバニアンツリーは残され、その下にキム・ダフェットさんによって「ドン・ホー」の銅像がたてられました。
本名、ドナルド・タイ・ロイ・ホーは1930年8月にカカアコで生まれました。その後、家族でカネオヘに移住し両親はそこでバーを開きます。
このころ、ドン・ホーは空軍で輸送機のパイロットとして活躍していましたが、全く客が訪れない両親のバーを助けるために仲間とバンドを組み、店で音楽を演奏するようになりました。これが評判となり客が集まりはじめます。やがて有名なミュージシャン達とセッションをするまでになりました。
さらに、仲間とともに結成したグループでインターナショナル・マーケットプレイスのナイトクラブ「デューク・カハナモク」(現在のデュークス)に出演。ハリウッドのレストラン「ココナッツ・グローブ」やラスベガスの「フラミンゴ・ホテル」などでも活躍するようになります。
ABCテレビでは自らの名を冠する『ドン・ホー・ショウ』に出演し、ハワイだけでなく本土でも名が知られるエンターティナーとなりました。今もYouTubeには彼の映像が残っているので、彼の音楽を聴いてみてはいかがでしょう。
インターナショナル・マーケットプレイス ~ドン・ホー/Don Ho Statue
- 住所:
- 2330 Kalakaua Ave, Honolulu
- 電話番号:
- 808-921-0537
- 営業時間:
- 10:00~22:00
- 定休日:
- 無休
カピオラニ・パーク ~カピオラニ女王/Queen Kapiolani Statue
ワイキキの東、ダイヤモンドヘッドの裾野にあり、ホノルルマラソンのゴール地点としても知られている「カピオラニ・パーク」。もともと王家所有の土地でしたが、第7代ハワイ王国国王のカラカウアが公共利用のため整備・開放しました。
現在は、ホノルル動物園をはじめ、野外ステージ、ピクニックエリアなどのレクリエーション施設やテニスコート、ラグビー場などのスポーツ施設を備えた人々の憩いの場になっています。
この公園の入り口にあるのが、カラカウアの王妃「エスター・ジュリア・カピオラニ女王」の像で、2001年のカピオラニ王妃の誕生日12月31日にたてられました。
ハワイ島ヒロで生まれたカピオラニ女王は、まだ国王になる前のカラカウアと出会い、28歳の時に結婚しました。カラカウアが国王に即位し、自分もハワイ王国の王妃となると「ハワイアン」という人種を守るため、現在の「カピオラニ・メディカル・センター・フォー・ウーマンズ・アンド・チルドレンズ」の基となった「カピオラニ産院」を開設。これまでにたくさんの子ども達が生まれています。
また、夫とともにハワイの伝統文化の復興に尽くしたことから、ハワイ最大のフラ大会「メリーモナーク」では、夫のカラカウアとともにその肖像が会場に飾られています。
カピオラニ・パーク ~カピオラニ女王/Queen Kapiolani Statue
- 住所:
- 2686 Kalakaua Ave, Honolulu
- 営業時間:
- 常時
- 定休日:
- 無休
ワイキキでは路上だけでなく、ショッッピングスポットや公園でもハワイの偉人達の銅像を見かけることができます。せっかくなので、素通りせずに少しだけその人物に興味を向けてみてください。きっと、より豊かなハワイの文化や歴史に触れることができますよ。