【ハワイを楽しむ50の方法】 Vol.34 リゾートウェアで旅気分を盛り上げる

【ハワイを楽しむ50の方法】 Vol.34 リゾートウェアで旅気分を盛り上げる

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ハワイでは、アロハシャツはオフィスでも定番のフォーマルウエア。リゾートホテルで見かけるだけでなく、渋めの一着は銀行などお堅いビジネスの場やちょっと気取ったディナーの席でも正装として用いられている。ハワイを旅するなら、お気に入りを手に入れ、ロコたちに習って着こなしを楽しんでみたい。そもそも、アロハシャツは日系移民がルーツ。そう思えば、トロピカルなこのウエアも身近に感じられる気がしないだろうか。 アロハシャツは19 世紀から20 世紀にかけて、サトウキビ農園で働く労働者が着ていたパラカというシャツが原型になったといわれている。やがて日系移民たちは持ち前の器用さでそれをまね、着物を仕立て直して着るように。なかでも日本人が営む「ムサシヤ商店」は積極的に反物でシャツを作り、観光客や軍人のハワイ土産として評判になっていった。そして1936 年、仕立屋エラリー・チャンが「アロハシャツ」と名づけて売り出すと、その名はあっという間に広まる。ハワイのホスピタリティを表わす言葉=アロハを冠した服として人気を集め、さまざまなブランドが誕生していったのである。 たとえば「Kamehameha Garmen(tカメハメハ・ガーメント)」「Royal Hawaiian(ロイヤル・ハワイアン)」「Duke Kahanamoku(デューク・カハナモク)」といったレーベルを聞いたことはないだろうか。特にアロハシャツのブームが絶頂を迎えた終戦後から50 年代製のものは、ヴィンテージ・アロハとしてコレクターの注目の的になっている。当時開発されたレーヨンが素材に使われるようになると色は深みを増し、本土のデザイナーたちが競って優れたデザインを考案。日本の技術も取り入れたこの頃の緻密で美しいシャツは、今では数千ドル超でやりとりされることも少なくない。 気合を入れてそんな一着を探すのもいいが、ふだん使いなら町で心惹かれた1枚で十分。ヴィンテージのレプリカも数多く登場している。いかにもハワイを感じさせるトロピカルフラワーやフルーツをモチーフにしたもの、渋めの和柄など、デザインは驚くほど多彩。派手な1枚はなかなか着られないかもしれないが、なかにはバックプリントでトーンを落ち着かせたものもある。 素材に使われるのはレーヨンのほか、シルクと綿。発色の美しさならレーヨンかシルクだが、さらりとした着心地と扱いやすさでは綿に軍配があがる。 アロハシャツのお楽しみは、着ているときだけでなく、着る前のセレクトからはじまっている。アロハ博物館を見学するような気分で、チョイスも思う存分楽しみたい。