【特別映像付き!】ハワイで問題視されている新年の違法花火はまるで爆弾?!
Aloha!
遂に2022年がやってきて、そして昨日は「チャイニーズニューイヤー」とも呼ばれている旧正月もやってきましたね!
今年もハワイの情報を皆様にお伝えできればと思いますので、宜しくお願いいたします!
さて、今年も違法花火が島中に打ち上がる中、新年を迎えたハワイですが、この違法花火が毎年問題視されているのでお伝えしたいと思います。
もくじ
ハワイ州の花火規制法
日本では、スーパなどで手軽に購入ができる花火ですが、ここハワイでは一般市民が花火や爆竹を購入できる日は限られていて、大晦日、中国の旧正月、独立記念日のみとなっています。
花火を購入する場合は「花火使用許可証」の取得が義務付けられていて、許可証は1枚25ドル、最大5,000発までの爆竹が購入可能となり、昨年の12月、オアフ島では2万279枚もの許可証が販売されました。
ハワイ州では、有効な花火の許可なしに花火を購入、所持、保管、発火するなどした場合は重罪に問われ、有罪判決を受けた際は5年の禁固刑、ならびに最高2000ドルの罰金が科せられますが、大晦日前にはカイルアに住む女性宅にて450ポンド以上の不法花火が警察によって押収されるなどもしています。
2022年のハワイの年明け
今年のホリデーシーズンは残念ながら雨天が続いていたので年明けの違法花火の数が減るかもと期待されていましたが、本来であれば花火の打ち上げは大晦日の午後9時から元旦の午前1時までと定められているにも関わらず、雨の中、夕方5時ぐらいから花火が打ち上がり始め、12時のカウントダウン時には今年も島中で違法花火が沢山打ち上がりました。
こちら、奥はダニエル・K・イノウエ国際空港、右はパールハーバーになります。
ミリタリーベース内に住む方たちはルールをしっかり守っているので一切、違法花火は打ち上がりませんが、周辺の一般市民の住宅からは沢山の花火が打ち上がっています。
危険すぎる違法花火
打ち上がる違法花火をついつい見入ってしまいますが、実際はとても危険で、大晦日から元旦にかけて違法花火に関する警察への通報は800件に登り、違法花火による逮捕者は1名、さらに32枚の違反切符が発行されました。
過去最多の怪我人
ホノルル救急医療サービスによると大晦日の19時から元旦の午前7時までの12時間で、花火による負傷者11名が病院に搬送されましたが、全員が重傷または重症で、中には子供も1人含まれていたとのことです。
大晦日の日中から重傷患者2人が運ばれるなどもしていますが、火傷を負ったり、打ち上げた際に花火の破片が顔や首、胸などに当たり負傷するほか、爆発性の花火を持っていた際に指や手の一部を失った患者もおり、大半がクイーンズメディカルセンターの外傷センター、及びストラブ熱傷センターに搬送されました。
20年以上EMS(エマージェンシー・メディカル・サービス / Emergency Medical Service)で働く方の話によると、花火による同時間の負傷者の数は去年に比べると約倍になり、今年は過去最多の怪我人ではないだろうかとの事です。
なお、それほど深刻ではない火傷や怪我の方は数字に含まれていません。
H1フリーウェイでの見物者
特にオアフ島西部では違法花火の打ち上がる数がとても多く、こちらはワイパフ地区方面の状況ですが、遠くのカポレイ地区の方まで打ち上がっていて、この数には毎年驚かされます。
そのため、毎年、オアフ島西部ではH1フリーウエイにて不法に駐車をして車外に出て花火見物を楽しむ人達が多く、救急車は脇道を通り抜けなければなりません。
今年も、救急搬送する際に病院へ到着する時間が遅れるなどの支障が出てしまいました。
家や車も被害に
我が家の近所でも、日没と共に何発も大きな花火が打ち上がりましたが、とにかく間近で打ち上がるので、振動が凄く、家の窓ガラスが割れてしまわないか、火の粉が落ちてきて火事にならないか、とても不安でした。
今年は雨天の影響もあり、火災の件数は少なかったようですが、実際に2件の建物火災と3件のゴミ火災が起きています。ハワイの家は築年数の長い住宅が多いいので火事は本当に心配になります。
また、エバ・ビーチ地区の住宅街では、花火による大爆発も起きています。一人の女性は自宅で、旦那さんとお子さんと一緒に過ごしている際に爆音と共に、家のガラス窓が粉々に割れました。
家族は無事でしたが、彼女が外に出ると、道路には丸いくぼみが残っていて、複数の車の窓ガラスが粉々になっており、彼女の車もタイヤがパンク、車の側面には穴が開くなどしてもはや、運転が不可能な状態になってしまったそうです。
この花火の爆発により、少なくとも3人が救急車で病院に運ばれています。
1年で一番、多くのペットが迷子になってしまう日
年末年始の違法花火に怯えるペットは多く、義実家で飼っていたゴールデンレトリバーも、必ず獣医さんから抗不安薬を処方して貰っていましたが、それでも家の中で何時間もブルブル震えていました。
同じように、違法花火の音に驚いてパニックなり逃げ出して迷子になってしまう犬が毎年多く、年末年始にかけて、ハワイ動物愛護協会にて、56匹の犬が保護されました。全ての犬が違法花火が原因で保護されたわけではないそうですが、昨年に比べると21.7%も増加しています。
なお、ハワイ州では、今年の1月1日より飼われているすべての猫と犬にマイクロチップを装着するをすることが義務付ける州法が施行されています。
ハワイの年明けの風物詩となっている違法花火ですが、昨年度の年明けの際は、カウアイ島にて花火の暴発事故が発生し、男性が1人死亡する事故も起きています。
ハワイで年越しを楽しむ際にはルールを守り、安全な場所でお過ごし下さい!