【ハワイ神話】ペレの妹。卵から生まれた女神ヒイアカ
ハワイの火の女神ペレの末妹ヒイアカ。
たくさんいる妹の中でも一番のお気に入りだったと言われています!
今回は、そのヒイアカをご紹介します。
卵から生まれたヒイアカ
卵から生まれたヒイアカは、母である大地の女神ハウメアの手のひらから卵の形で生まれ、姉であるペレに温められてかえったと言われています。
ヒイアカは、「ヒイアカ・イ・カ・ポリ・オ・ペレ」(ペレの胸に抱かれたヒイアカ)と名付けられています。
ペレの一番のお気に入りの妹と伝えられていますが、自分が温めてかえった妹は、自分の娘のように可愛かったのかもしれませんね。
(一説には、ペレの娘だとも言われています。)
実はヒイアカは一人じゃない!?
ヒイアカといえば、一般的にはこの「ヒイアカ・イ・カ・ポリ・オ・ペレ」を指しますが、実は、ペレのたくさんいる妹の中には、「ヒイアカ」という名前を持つ者がたくさんいました。
それぞれに、ヒイアカ○○と、それぞれの状況を表した名前が付けられており、数十人いたという説もあります。
モコリイ島(チャイナマンズハット)は、トカゲのしっぽ。
モコリイ島(チャイナマンズハット)は、トカゲのしっぽ。
ヒイアカの神話で最も有名なのは、姉のペレに命じられて、カウアイ島にいるペレの恋人ロヒアウを迎えに行く旅のお話でしょう。
フラやチャントとして受け継がれています。
この旅は、かなり過酷な旅で、カウアイ島にたどり着くまでも、たどり着いてからも、帰ってからも、いろいろな出来事がヒイアカに降りかかります。
ペレに可愛がられて護られていた末妹のヒイアカも、この物語の中で、どんどん成長していくのです。
その中のエピソードのひとつに、モコリイという魔物の大トカゲとの戦いのお話があります。
ヒイアカが、オアフ島のクアロアという場所に着いた時、その辺りの人々を苦しめている大トカゲが襲ってきました。
ヒイアカは、大トカゲを撃退し、そのしっぽを切り落として海に投げ捨てました。
そのしっぽが島になり、モコリイ島(チャイナマンズハット)になったと言われています。
オアフ島東側のクアロア沖にある小島です。