ビーチクルーザーでいつもの街もノースショア

ビーチクルーザーでいつもの街もノースショア

オアフ島で初めてノースショアに行ったときに独特のスタイルをした自転車を見かけました。綺麗なアーチを描くフレームと独特のスタイルはとてもハワイらしい自転車だと思います。今回はロコが愛用するビーチクルーザーについてお話しします。

日本ではあまり見かけないロコのチャリ


カラカウア・アベニューやノースショアで片手にサーフボードを抱えたローカルが、日本ではあまり目にしない自転車に乗っているのを見かけたことはありませんか?

 彼らの乗っている自転車こそビーチクルーザーと呼ばれているもので、航空機やオートバイなどのイメージからデザインされた流線型の独特なフレームに、広くて高いハンドルをもつ自転車のことです。

そのルーツは1930年代にアメリカで作られたクルーザーバイシクルと呼ばれる自転車で、自動車が普及し使われなくなったクルーザーバイクに目を付けたカルフォルニアのサーファー達が修理、改造してビーチまでの移動手段として愛用するようになったことから「ビーチクルーザー」と呼ばれるようになりました。

彼らは泥よけや余計な装飾品を取り外し、フレームも綺麗にペイントしなおしましたが、このことで美しい曲線を描くフレームを持つ自転車に注目が集まり、メーカーからも「ビーチクルーザー」が販売されるようになりました。

ゆる~く乗るスタイルは注目度高し

元々サーフボードを抱えてビーチまで行くための自転車なので、ビーチクルーザーだけが持つ独特の特徴があります。

なんと言っても一番の特徴はストリームラインと呼ばれるスタイリッシュで頑丈なフレームです。またハンドルも幅が広く乗車姿勢も楽で長時間走っても疲れにくくなっています。

ビーチを走る前提なのでタイヤも太め、スピードは出ませんが乗り心地はとても良いです。

ブレーキは前後ブレーキのレバーが付いた普通の自転車と同じタイプのほか、片手でサーフボードを抱えて走行することを前提に、前のみレバーでペダルを逆回転することで後ろのブレーキがかかる「コースターブレーキ」が装備されているものもあります。

このような装備とそのスタイルからロードバイクやマウンテンバイクとは異なり、のんびりゆったり走るというスタイルがぴったりの自転車です。

日本でも手に入るしもちろん乗れる

 
参照:bless
このビーチクルーザーは日本でも乗れますし手に入れることができます。

アメリカの「エレクトラ(Electra)」はスタイリッシュなビーチクルーザーを販売しておりアメリカでNo.1を誇るブランド。人間工学に基づいて作られており乗りやすいのも特徴です。

「シュウイン(Scwhinn)」はシカゴで生まれた創業100年を超える老舗ブランドで、ビーチクルーザーを語る上では欠かせない存在のブランドです。

日本製のビーチクルーザーももちろん販売されており、日本人の体格に合わせて作られているので乗っていても無理がなくとても楽です。代表的なメーカーとしては日本にエレクトラのビーチクルーザーを持ち込み、その後自らビーチクルーザーの製造を始めたブレス(BLESS)でしょう。

フレームにアルミを使っているので見た目に比べて軽いのが特徴で、錆びにも強いことから石川県の千里浜なぎさドライブウェイではレンタルバイクとして使用されています。

他にも湘南生まれでシンプルな作りが特徴の「レインボウ(Rainbow)」などがあります。

アメリカのビーチクルーザーを購入する場合には幅60cm以内全長190cm以内のものでないと道路交通法違反になるので注意が必要ですが、所有する喜びは大きいのではないでしょうか。

 

ハワイでビーチクルーザーに一目惚れした僕は今、「ブレス」のビーチクルーザーに乗っています。のんびり走るのが気持ちよいので結果的に安全運転になっています。いつもハワイの道路を走っているような雰囲気で乗ることができるので、自転車に乗るのがとても楽しいですよ。

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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