ヒキアウ・ヘイアウ/Hikiau Heiau
農耕の神を祀った古代ハワイアンの神聖なスポット
古代ハワイアンの歴史やスピリットを感じられるパワースポット。ハワイ島のカイルア・コナを南下したケアラケクア湾州立歴史公園内にあり、このエリアはハワイ島で最も聖なる土地のひとつとされている。「ヒキアウ・ヘイアウ」は、農耕の神「ノロ」を祀った神殿で、カメハメハ大王の命によって建造されたといわれている。ヘイアウとは、ハワイ古来の宗教的な祭祀場で、ハワイ諸島各地に点在。
現在もハワイの人々の信仰を集める神聖な場所のため、内部への立ち入りは禁止されている。十分敬意を払って訪れたい。広大な園内にはイギリスの探検家キャプテン・クックの慰霊碑があり、ケアラケクア湾ではシュノーケリングなどのアクティビティも楽しめる。
要チェック!ヘイアウを訪れるときの注意点
このヒキアウ・ヘイアウに限らず、ヘイアウを訪れる際はマナーを守って見学しよう。石で囲んである中に立ち入らないことはもちろん、石や植物に触れたり持ち出したりすることもタブーとされている。ハワイでは古くから自然そのものに精霊(マナ)が宿ると信仰されており、いまでも自然と共存する文化が根付いている。例えばフラダンスは、恵みを与えてくれる自然への感謝、祈りの表現なのだ。
ヘイアウは決して華やかな建造物ではないが、それこそがハワイアンの自然信仰の証。ありのままの岩石や山、海そのものが聖なるもの。とりわけ石には特別な意味が込められており、一般的な家屋にも創造神「カネ」を祀った石が置かれていたという歴史も伝承されている。
ヒキアウ・ヘイアウを訪れた後は、ケアラケクア湾の周辺を散策しよう
ヒキアウ・ヘイアウがある対岸にはイギリスの探検家キャプテン・クックの慰霊碑がある。1778年、クックは西洋人として初めてハワイ諸島を訪問し、最初にカウアイ島、のちにハワイ島へも上陸。ハワイ島で最初に足を踏み入れたのが、このケアラケクア湾だったという。
しかしながらハワイ先住民とのトラブルの末、上陸したこの湾で命を落としたという歴史があり、追悼の碑が建立されている。広い園内は海を眺めながらのんびりできるピクニック広場もある。マリンアクティビティをしたいなら、シュノーケリングやダイビング、カヤックもおすすめ。海洋保護区域に指定されている美しい湾とあって、サンゴ礁やカラフルな熱帯魚が見られる。運が良ければハシナガイルカにも出会えるかも。
ヒキアウ・ヘイアウ/Hikiau Heiau
- 住所:
- Napo'opo'o Road, Captain Cook
- 営業時間:
- 見学自由