【ハワイの伝説】マウイ島のハナに伝わる恋人たちの伝説
現在ハワイは雨季ですね。
毎年10月から3月頃までの約半年間が雨季と言われます。
ハワイでは古くから、雨は大地を潤し幸福の虹を連れてくる、恵みをもたらすものと考えられています。
通り雨は、「祝福のシャワー」と表現されることもあります。
今回は、そんな雨の登場する神話をひとつご紹介します。
ハナに降る霧のような優しい雨
マウイ島の東部、ハナという場所にまつわるお話です。
ここに住んでいた半神半人のマウイには、ノエノエ・ウア・ケア・オ・ハナという娘がいました。
「ハナに降る霧のような優しい雨」という意味の名前です。
ある日ノエノエは、海辺でカウイキという青年と出会い恋に落ちます。
カウイキは、海の神カナロアからメネフネが預かって大切に育てている青年でした。
やがては海に帰らないといけない運命です。
カウイキと離れたくないノエノエは、父マウイに一緒にいられるようにしてほしいと哀願しました。
ノエノエの決心を見たマウイは悩んだ末、カウイキをハナ湾をのぞむ丘に変え、ノエノエをその名の通りカウイキの丘を優しく包む霧のような雨に変えました。
こうして二人は、いつまでも一緒にいられるようになったということです。
雨は恋人たちの涙
雨季のあるハワイでは、雨にさまざまな名前を付けて呼んでいます。
オアフ島マノアに降る雨、トゥアヒネ。
ハワイ島ヒロに降る雨、カニレフア。
マウイ島ラハイナに降る雨、パウピリなど。
一説には数百もの名前が付いているとか。
神話の中でも、雨は恋人たちの涙に例えられている話が多くあります。
悲しみの涙雨が登場するお話がこちら。
【ハワイの伝説】女神ペレに引き裂かれた恋人たち「オヒア・レフア」|LaniLani
うれし涙の雨が登場するお話がこちら。
【ハワイの伝説】半円形の花に隠されたナウパカの悲恋|LaniLani
カウイキの丘
「天国のハナ」とも言われる美しい景観のハナ湾にある岬、カウイキ。
小高い丘になっています。
半神半人のマウイが住んでいたと言われ、この丘に立って天を持ち上げた話も有名です。
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