ハワイの歴史的重要スポット「プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園」

ハワイの歴史的重要スポット「プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園」

ハワイ最大級のヘイアウと言われている「プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園」は、ハワイ統一を果たしたカメハメハ大王にも関係する歴史的にも重要なスポットです。

この「プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園」をハワイ島旅行で訪ねてみました。

カプに背いた古代ハワイアンの逃れの場

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ハワイ島にある国立歴史公園「プウホヌア・オ・ホナウナウ」は、「ホナウナウの逃れの場」という意味を持つハワイ語です。

この国立公園がある地区はグレートウォールと呼ばれる石垣の壁でふたつのエリアに分けられ、山側が王族の居住地、海側がプウホヌア、つまり逃れの地でした。

古代ハワイでは様々な規律カプが定められていましたが、このカプを犯した罪人や戦時中の敗残兵、子どもや女性などの非戦闘員が逃げこめる場所でした。

この場所へ逃げ込めば罪人は罪が許され、敗残兵や非戦闘員は保護されました。

昔はハワイのあちこちにこのようなプウホヌアがありましたが、現在その全容を見学できるのは、この「プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園」だけとなっています。

見所は厳かなティキが取り囲むハレ・オ・ケアヴェ

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このプウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園で最も神聖視されていたのがヘイアウ「ハレ・オ・ケアヴェ」です。

霊廟(お墓)として使われていたこのヘイアウには、23体の王族の遺体が納められていました。

その中にはカメハメハ大王の曽祖父にあたる大酋長ケアヴェ、叔父のカラニオプウも含まれていたといわれています。

そのため、カメハメハ2世がカプ制度を廃止しハワイ中のヘイアウを破壊するように命令を出した時にも、ハレ・オ・ケアヴェだけはあまりの神聖さに破壊を免れたと伝えられています。

後に王族の遺体は全てほかの場所に保管され、ハレ・オ・ケアヴェは風雨にさらされて朽ち果てました。

現在のプウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園内に立つハレ・オ・ケアヴェやティキ像は復元されたもの。

神殿の横には供え物ホオクプを捧げる塔「レレ」も再現され、昔と変わらぬ姿を見ることができます。

人の背の高さより大きなティキがたくさん立っていて少し圧倒されますが、一体一体表情が違うのも興味深かったです。

プウホヌア・オ・ホナウナウはどこにある

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ハレ・オ・ケアヴェのほかにも「プウホヌア」と王族たちの地「ロイヤルグラウンド」の境界線となる「グレートウォール」や王族用の養殖池「ロイヤル・フィッシュポンド」、作業場やフラなどを伝承するために使った「ハラウ」、さらに古代ハワイアンが遊んだゲーム「コナネ」など、見所豊かなプウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園。

場所はハワイ島西海岸にあるホナウナウ湾の入り江付近です。

11号線ママラホア・バイパスロードで南下し、ケアオアの町付近で160号ケアラ・オ・ケアウェ・ロードを海岸線に向けて走ると左側に入口があります。

道路脇に標識がありますが、分かりにくいので通り過ぎないように注意してください。

海岸近くで左折できる場所があれば、そこで間違いありません。

ハワイ島西海岸の海沿いに位置するプウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園。

とても暑い場所で売店などもないので、必ず飲み水を持って行くことをおすすめします。

また、入口にはビジターセンターがあり、公園内の見所がすべて紹介されたマップ形式のパンフレットがもらえるので必ず入手しましょう。

毎日10:30、13:30、14:30の3回、英語のオリエンテーショントークも行われています。

プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園/Pu'uhonua O Honaunau National Historical Park アクセス+店舗情報

プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園/Pu’uhonua O Honaunau National Historical Park

住所:
1871 Trail, Captain Cook
電話番号:
808-328-2326
営業時間:
7:00~18:00 (閉園はサンセットから15分後)
定休日:
無休
URL:
https://www.nps.gov/puho/index.htm

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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