実は万能!神聖な植物ティー♪
ハワイの儀式には欠かせない神聖な植物のひとつティー。
ティーという名前から、英語圏の人やポリネシアに馴染みのない人からは「お茶の木」と間違われたりすることもありますが、全く違います。
今回は、そんなティーのお話を紹介します。
ティーは、実は外来種
ティーは、ハワイの伝統的な固有植物と思われがちですが、ポリネシア人が持ち込んだカヌープランツです。
ハワイ名では、「キー」や「ラッイー」と呼ばれ、ヒマラヤ、東南アジア、オーストラリア北部などが原産と言われています。
ちなみに、和名は「センネンボク」です。
今では観賞用としても様々な園芸品種が育てられていますが、古来から儀式や生活のあらゆる場面に用いられているのは、緑の葉っぱの品種です。
魔除け、雨除け、殺菌効果に熱冷まし。ティーは万能!
ティーには、特別な力があると信じられており、儀式のときにレイにして首に巻いたり、神にささげるお供え物を包んだりしていました。
魔除けや厄除けに効果があるとされ、ヘイアウ(祭祀場)の周りに植えられました。
今でも家の周りの生垣や庭木として植えられています。
また、お守りとして身に着けることもありました。
葉は、日本の蓑のようにしてレインコートとして使われたり、殺菌効果があるので、食物を包んで保存したり、料理に使われたりしました。
また、冷たい葉を頭に巻いて熱冷ましなど、医療に使われることもありました。
他にも様々な場面で、色々な部位が使われている万能植物です。
前回のコラムに書いた「神ロノ」に捧げる植物のひとつであったとも言われています。
カイムキは、ティーのかまど
ワイキキから車で15分ほどのところにある地域、カイムキ。
この名前の中にも、ティーが入っています。
カイムキ・・・カ(定冠詞)・イム(土中に作るハワイのかまど)・キ(キー。ティーのこと)。
つまり、「ティーのかまど」。
これが名前の由来だとされています。
今回は『神聖な植物ティー』についてご紹介しました。
ちょっとした豆知識として覚えておくと、話のネタになりそうですね♪