【徹底解説】古代ハワイのオリンピック!?マカヒキ祭と豊饒の神ロノ
ハワイの四大神のひとりで、豊饒の神として知られているロノ。
古代ハワイでは、このロノを祀る「マカヒキ」という4か月にも及ぶ盛大なお祭りが催されていました。
今回は、その「マカヒキ」と、「神ロノ」をご紹介します。
神ロノとは?
豊饒の神として知られるロノは、その他にも農業、平和、癒しなどの神でもあります。
農業に関する天気も司っていました。
雲、雨、竜巻などに姿を変えて現れたり、または、ククイの木、タロイモなどにも化身すると言われています。
美しい妻を嫉妬のあまり殺してしまい、その反省から妻を称える祭りを行ったのが「マカヒキ」の始まりだとも伝えられています。
このあたりのお話は下にある以前のコラムをご覧くださいね。
「マカヒキ」は古代ハワイのオリンピック!?
「マカヒキ」とは、毎年10月または11月頃から約4か月間行われる古代ハワイの最大行事でした。
この間は、戦争も労働も宗教儀式もお休みになり、人々はゲームやスポーツなどを楽しんで、収穫に感謝し、平和に暮らしました。
カヌー競技やサーフィン、槍投げ、相撲やボクシングのような格闘技、綱引きなど、様々な競技大会が行われ、現代のオリンピックのようだったそうですよ。
この間、ロノマクアと呼ばれる長い木の棒をT字に組んで白いタパ(木の皮をたたいて伸ばして作った布)をかけて垂らしたものを、神ロノの象徴として飾っていました。
この時期にたまたまロノマクアのような白い帆を張った船に乗ってハワイ島にやって来たのが、イギリスのクック船長。
「ロノが来た!」と間違って歓待された逸話は有名です。
ロノの家「ハレ・オ・ロノ・ヘイアウ」
ハワイ各地にロノにまつわる祭壇などがありますが、その中のひとつオアフ島ワイメア渓谷にある「ハレ・オ・ロノ・ヘイアウ」をご紹介します。
ヘイアウとは、古代の祭祀場や神殿跡などの神聖な場所です。
ここには、「ロノの家」という名前が付けられ、ロノを祀っています。
現在見られるのは復元されたものですが、カフナ(神官)が神に祈りを捧げる塔やお供えをする塔、パフという神聖な太鼓を保存する小屋などがあり、当時に思いを馳せられます。
「ワイメア渓谷オーデュボン・センター」の入口駐車場付近にあります。
ノースへ行かれたら、ハレ・オ・ロノ・ヘイアウにも立ち寄って古代ハワイの文化を感じてみてくださいね。
ワイメア渓谷オーデュボン・センター
- 住所:
- 59-864 Kamehameha Hwy, Haleiwa, HI 96712 アメリカ合衆国
- 電話番号:
- +1 808-638-7766