ハワイと月。1月21日は「スーパーブラッドウルフムーン」!

ハワイと月。1月21日は「スーパーブラッドウルフムーン」!

Aloha mai kākou!

日本時間1月21日は満月で月食。
その名も「スーパーブラッドウルフムーン」なんだそうです。

1月最初の満月を「ウルフムーン」、月が通常より大きく見える事を「スーパームーン」、皆既月食で月が赤く見えることを「ブラッドムーン」とそれぞれ呼ぶそうで、全部が合わさったちょっとした天体ショーが起こります。

残念ながら日本では今回の月食は観測できませんが、ハワイでは見られそうですね。

月の神話

ハワイでは月は一般的に「マヒナ(mahina)」と呼ばれます。

月は女神ヒナのいるところ。

語源となるハワイ神話では、怠け者で暴れん坊な夫と息子たちの世話にあけくれほとほと疲れたヒナが、夜の虹を登って、今は月で大好きなタパ(樹皮布)作りを思う存分している、と言い伝えられています。(諸説あり)

ハワイの月にはヒナがいる

日本では「うさぎが餅をついている」と言われる満月ですが、ハワイでは女神ヒナが月へ登る途中、夫に見つかり引きずり降ろされた際に怪我をした右足をいたわる姿が見える、と言われる地域もあるそうです。
古代ハワイにはうさぎはいなかったので、やっぱり月にいるのは女神ヒナなんですね。

ちなみに日本では、月の周りに雲がかかると「月が傘を被っている」と言われたりしますが、ハワイでは「ヒナがタパ(樹皮布)を干している」と表現されます。

月は暦

今はもちろんハワイは西暦ですが、他の文明と同じようにかつては月の満ち欠けを暦にしていました。(月陰暦)

太陽神という個別の存在が見当たらないハワイですが、月の神と言ったらヒナ。
そして月の呼び名がたくさんある事から、月が生活において重要な存在であったことがわかります。

古代ハワイの月陰暦は、満ち欠けする月を、ムク(膨らんでいく月)の時期10夜、ポエポエ(満月期)10夜、エミ(欠ける月)10夜と分け、新月から始まる一ヶ月を30夜としました。
それぞれの月に呼び名がついていて、例えばポエポエ期の満月15夜はホク(hoku)、16夜はマーヘアラニ(Māhealani)と言った具合です。

そして毎日、その日する事と、してはいけない事が厳しく決められていました。
うっかり間違えると、命に関わることも!

満月はゆったりと

とはいっても、古代ハワイでも満月の夜だけは村中でゆるく楽しむ特別な明るい夜でした。
満月の夜には人は「緩む」と言われますので、古代の人々が自然の流れで生きていたのがわかります。

さて、現代でも満月前後は感情の波が起こり易いと言われます。
今回の21日のスペシャルな満月には、ゆっくり夜空を見上げて、月の中に女神ヒナを探すのもありかも!
大きな満月をお楽しみくださいね。

ではまた!
A hui hou!

マルヒア・コジマ
著者:マルヒア・コジマ
ロケラニ・ハワイアン・カルチャー・ラボ主宰 ふと手にした"マナ・カード ハワイの英知の力"をきっかけに古代ハワイへの探求がはじまり、今や古代だけでなく、ハワイの文化・歴史・神話・雑学を、大学の特別講義や各地のカルチャースクールなど、飛び回り語っています。ありがたいことに、はや14年。 約5,000件のサンプルから統計を取った、独自のマナ・カードの解釈を理論的に教えており、日本だけでなく現地ハワイにも生徒を持つマナ・カード講師の顔と、 そのマナ・カードを使ったセラピーでは、世界各地にクライアントが存在する、行列の出来る熱血マナ・カードセラピストでもあります。 古代ハワイの叡智(フナ)を残していく事に情熱を傾けています。 ブログ  マナ・カードとハワイアンカルチャー インスタグラム

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